動画に資料閲覧に「ちょうどいい」 3.7万円のAndroidタブレット「OPPO Pad Air」を試す(2/4 ページ)
オウガ・ジャパン(OPPO Japan)が日本市場に初めて投入したAndroidタブレット「OPPO Pad Air」は、実売価格が約3万78000円と比較的手頃な価格となっている。その使い勝手はいかほどのものか、実際に使ってみよう。
「卓上で動画鑑賞」にぴったりハマる
iPadシリーズよりも縦長な画面は、動画再生時に有利だ。画角が16:9の動画なら、上下の黒枠が少なく、見栄えがよい。テーブルに置いても圧迫感が少ない。画面サイズも程よい大きさで、2~3人で囲んで動画を視聴するのに適している。
本体には左右両端に2基ずつ計4基の「クアッドステレオスピーカー」を搭載する。「Dolby Atmos」方式のサラウンド再生にも対応しており、内蔵スピーカーでもステレオヘッドフォンでも迫力のある音声が楽しめる。
クアッドステレオスピーカーによる音響は、特に高~中音域がクリアに聞こえる。ニュース番組のナレーションは聞き取りやすく、映画のピアノ伴奏シーンも情感を繊細に表現できる。低音の迫力は控え目な印象だが、長時間聞いていても疲れにくい。
動画視聴に手頃なサイズ感と、適度なオーディオ再生性能を備えるOPPO Pad Airだが、「惜しい」と思う点もある。
まず、HDR(ハイダイナミックレンジ)再生に対応していない。HDR対応コンテンツを対応デバイスで視聴すると、映像の明暗差がハッキリと分かるのだが、OPPO Pad Airでは動画の暗い部分が若干見えづらい。特に有機ELディスプレイを搭載するHDR対応スマホ/タブレットの映像に慣れていると、見劣りはするのは否めないだろう。
また、ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzで、いわゆる“倍速液晶”ではない。画面のスクロールは「カクカク」ではないが「ヌルヌル」でもない。
加えて、3.5mmオーディオ(イヤフォン/マイクコンボ)ジャックも搭載していない。ヘッドフォンやイヤフォンを使いたい場合は、USB Type-C接続のUSBオーディオに準拠したものか、Bluetooth接続のものを用意する必要がある。
3万円台という価格帯を踏まえると、これらは妥協すべき要素ということだろう。
関連記事
OPPO初のタブレット「Pad Air」が国内上陸 3万7800円で9月30日発売
オウガ・ジャパンは9月26日、OPPOブランド初のタブレット端末「OPPO Pad Air(オッポ パッド エアー)」を発表。家電量販店、Amazon、OPPO 公式オンラインショップなどが9月30日より順次取り扱う。既に中国や欧州などの一部の国と地域で販売されているが、日本での価格は3万7800円(税込み)となる。「iPad Air(第5世代)」を使って確かめた11インチiPad Proとの違い どちらを選ぶべきか
M1搭載の「iPad Air(第5世代)」を発売に先駆けて試用してみた。同じM1を搭載し、価格差が小さい11インチiPad Pro(第3世代)との違いは何か。実機を使ってみた上で、選び方のポイントを絞り込んでみた。第6世代「iPad mini」実機レビュー Macを豊かにするプラスワン iPhoneの選び方を変える可能性も
iPhone 13と同時発表の第6世代「iPad mini」は、ついにiPad Pro系の新しいデザインを採用。(第4世代)iPad Airのプロセッサを強化し、サイズを小さくした高性能なミニタブレットに進化した。その実力をいち早く試してみた。無線ディスプレイとしても使える12.6型Androidタブレット「Lenovo Tab P12 Pro」の実用性をチェックした
レノボ・ジャパンの「Lenovo Tab P12 Pro」は、高性能タブレットとしてだけでなく、ワイヤレスのモバイルディスプレイとしても使える大画面のAndroidタブレットだ。ユニークな機能をチェックした。iPad Proを超えるお絵描き端末!? 「Galaxy Tab S8 Ultra」レビュー
イラストレーターのrefeiaさんの新連載がスタートです! 初回はサムスン電子ジャパンのAndroidタブレット「Galaxy Tab S8 Ultra」を見ていきます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.