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480×1920ピクセル表示のバータイプ小型ディスプレイ「KURO-MONI/8.8」を試して分かったことモバイルディスプレイの道(1/4 ページ)

玄人志向から、バータイプのモバイルディスプレイ「KURO-MONI/8.8」が発売された。8.8型と片手で持てる小型サイズながら、アスペクト比1:4の480×1920ピクセル表示を実現した実機を試した。

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 玄人志向の「KURO-MONI/8.8」は、8.8型のモバイルディスプレイだ。既存のディスプレイの隣に並べてSNSを表示するなど、場所を取らずに画面を手軽に拡張できる一品で、同じバータイプの他社製品に比べて小柄なことが特徴だ。実機をメーカーから借用したので、レビューをお届けする。


玄人志向の8.8型バータイプモバイルディスプレイ「KURO-MONI/8.8」。ボディーサイズは約71(幅)×239(奥行き)×19(厚さ)mmと小柄だ

アスペクト比1:4のバータイプディスプレイ

 まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは8.8型と、一般的なモバイルディスプレイと比べるとかなりコンパクトだ。画面解像度は480×1920ピクセル、アスペクト比は1:4ということで、フルHD(1920×1080ピクセル)の画面を縦半分にカットしたよりもさらにスリムだ。

 視野角は上下/左右ともに170度、リフレッシュレートは60Hz、パネル表面にノングレア加工を採用している。タッチ操作には対応せず、またスピーカーやイヤフォンジャックといった音声回りの機能は一切ない。

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 この手の製品として珍しいのは、USB Type-Cによる接続には対応せず、HDMI接続のみサポートすることだ。給電用のUSBケーブルと併せて、2本のケーブルを接続しなくてはならないことは、念頭に置いておくべきだろう。もし1本のケーブルで済ませたければ、本製品ではなく別の製品を選んだ方がよい。

 正面から見ると飾り気のないボディーだが、背面の面構成は独特で、本体を縦向きにした状態で左右は非対称な他、ポートは上向きについているせいでケーブルは上方向に伸びる形になる。必然性があってこうなったようには見えず、謎の多い形状だ。別用途のボディーを流用したのかもしれない。


幅は23.9cmと、A4の短辺よりわずかに大きい程度だ

ベゼルの左右と上の幅は均一だ。下のみやや幅がある

iPhone 14 Plus(右)との比較。スリムさがよく分かる

背面。面構成はかなり複雑で凹凸がある

下から見たところ。片方向のみ斜めにカットされている

ポートは上向きで、ケーブルは上方向に伸ばすことになる。独特な設計だ

背面中央の穴はリセットボタンではなく輝度調整となる。ピンを使って押す仕組みだ

斜め方向から見たところ。あまり必然性のある形状ではなく、別製品の流用かもしれない

重量は実測で161gだった。6型後半のスマホの重量が200g前後であることを考えると、かなり軽い

 続いて、付属のスタンドをチェックしよう。

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