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リモコン操作に対応した直管蛍光灯「エコピカLUMI*R」を試して分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(番外編)(1/3 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は「番外編」として、リモコンによる操作が可能な直管蛍光灯「エコピカLUMI*R」を試した。

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 MS-systemが販売する「エコピカLUMI*R」は、リモコンによる操作が行える直管蛍光灯だ。既存の蛍光灯と交換するだけで、壁面の照明スイッチを使わず、リモコンを使ってのオン/オフが可能になる一品だ。

 直管蛍光灯器具は天井に埋め込まれていて取り外しが不可能なため、手を加えるとなると工事が必須になりがちだ。本製品は蛍光灯そのものにリモコン機能が内蔵されており、天井の蛍光灯器具はそのままに、リモートでのオン/オフや調光機能が使えるようになる。

 今回、この製品を実際に導入してみたので、体験談をお届けする。とある仕様のせいで本製品はスマートスピーカーとの連携が行えず、本連載の主旨からは若干外れるのだが、導入にあたって参考にしてもらえる部分はあるかと思う。それを前提にお読みいただきたい。

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MS-systemの「エコピカLUMI*R」(奥)。見た目は一般的なLED式の直管蛍光灯だ。手前は専用リモコンとなる

リモコン1台で4本まで操作可能。セットアップは1本ずつ

 本製品は、蛍光灯の形状や長さの違いで複数のモデルが用意されている。利用にあたっては利用環境に適した製品をチョイスした上で、それらを操作するためのリモコンを必要な台数だけ購入する。

 今回は筆者の実家にある120cm蛍光灯×4本を、この「エコピカLUMI*R」に交換した。リモコン1台で4本までのコントロールが可能とのことで、合わせてリモコン1個を購入している。5~8本まではリモコン2個、9~12本まではリモコン3個が必要という計算になる。


直管蛍光灯は58cmと120cmの2種類があり、複数本のパックや、リモコンがセットになった型番も用意される

今回筆者が購入したのは120cmの本体×4本と、リモコンが1個だ。蛍光灯4本までは1個のリモコンで操作できる

蛍光灯本体。口金はG13、LED消費電力は約22W、定格消費電力は23W以下となっている

これまで使っていた蛍光灯(右、東芝ライテック「FL40SSEX-N/37-H」)との比較

専用リモコン。下部にある4つのボタンを使い、最大4本の本体を個別に操作できる

単4形乾電池×2で駆動する

 設置の流れとしては、既存の蛍光灯を外して本製品を取り付け、リモコンとのペアリングを行う手順になる。蛍光灯を装着して電源を入れてから10秒以内にリモコンの該当ボタンを押すことでペアリングが実行されるという流れだ。ペアリングが正常に完了すれば、蛍光灯が3回点滅するので、それによって正常に設定が行われたことが分かる。

 やや手間なのが、これらのセットアップ作業は蛍光灯の本数分だけ行わなくてはいけないことだ。今回筆者は4本購入したので、作業を計4回繰り返して行うことになったが、おそらくこれはまだマシな部類で、広い家屋やオフィスでは4本どころでは済まない場合もあるはずだ。相応の手間は見込んでおいた方がよい。


本体側にペアリングを行うための専用ボタンはなく、電源投入から10秒以内にリモコン下部の該当ボタンを押してペアリングを実行する

本体を1本取り付けるごとにペアリングが必要になるので、4本だとセットアップ作業を4回繰り返すことになる

 冒頭で工事不要と書いたが、蛍光灯器具の方式によっては工事が必要になる場合もあるようだ。筆者宅はグロー式と呼ばれる、グローランプ(点灯管)が取り付けられている仕様で、この場合はグローランプを抜くだけで利用できた。

 一方、ラピッド式およびインバーター式の蛍光灯器具の場合は、物理的に交換しただけでは利用できず、配線工事が必要になる上に、何らかの理由で一般的な蛍光灯に戻すとなると、その場合も再工事が必要になる。

 筆者は深く考えずに買ってたまたまうまくいったからよかったものの、全面的に交換するつもりで何十本も購入したがそのままでは使えず、追加工事が必要となるとコスト的にもかなりの痛手だ。どんなタイプであっても物理的に交換すればすぐ使えるわけではないことを知った上で、あらかじめ確認はしておきたいところだ。


グロー式の場合はグローランプ(点灯管)さえ抜けば工事は不要だ。ちなみに、グローランプが差し込まれたままだとリモコンが反応しないのはもちろん、蛍光灯自体が点灯しない

グロー管が差し込まれていた穴は、空いたまま使うことになる。やや不格好だが仕方ない

 続いて、実際の使い勝手を見ていこう。

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