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バッテリー内蔵で715g! 無線と有線接続に対応した15.6型の軽量モバイルディスプレイをiPhoneやAndroidデバイスに接続して分かったことモバイルディスプレイの道(1/5 ページ)

2モデルあるリコーのモバイルディスプレイのうち、多機能な上位モデルが「RICOH Portable Monitor 150BW」だ。ワイヤレスでの接続は実際にどうなのかを確かめてみた。

 リコーの「RICOH Portable Monitor 150BW」は、15.6型のモバイルディスプレイだ。前回紹介した「RICOH Portable Monitor 150」の兄弟モデルにあたる本製品は、有線に加えてワイヤレスでの接続にも対応する他、15.6型にして実測715gという軽量ボディーも特徴だ。メーカーから製品を借用したので、試用レポートをお送りする。


リコーの15.6型ワイヤレスモバイルディスプレイ「RICOH Portable Monitor 150BW」。ボディーサイズは約356(幅)×221.7(奥行き)×10.8(厚さ)mmある

バッテリー内蔵ながら700g台の軽量ボディーを実現

 本製品のディスプレイとしての基本仕様は、前回紹介した有線モデルのRICOH Portable Monitor 150とほぼ同一だ。ざっとおさらいしておくと、画面サイズが15.6型、解像度が1920×1080ピクセルで、有機ELディスプレイを採用する。最大輝度は300ニト、コントラスト比は10万:1、リフレッシュレートは60Hzとなる。視野角は上下/左右ともに170度以上あり、応答速度は1msだ。

 ボディーはモバイルディスプレイによくある、背面に段差のあるデザインで、一体型のスタンドを内蔵する。スタンドはフレーム状で、角度の調節の自由度が高く、安定性も高い。また本体を縦置きにした場合も、このスタンドで約70度の角度を保つことができる。

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 他の製品にあまりないポイントとしては、有線(USB Type-C)接続用のポートが本体の側面ではなく、背面の中央部にあることが挙げられる。凹みの部分にポートが横向きに配置されており、ケーブルを横から差し込んで配線する仕組みだ。ちなみに、これら外見回りについても前回紹介した有線モデルと相違はない。


有機ELディスプレイを採用する。画面はグレア調だ

背面。スタンドはボディーと一体化した構造となる。下部に最大1.5W出力のスピーカーを内蔵する

背面は下半分に厚みがある構造で、前回紹介した有線モデルと形状は全く同一だ

横から見たところ。これよりもさらに垂直寄りに立てることもできる

スタンドを最大まで開いた状態。オプションのペンを使う場合はこの角度が適している

右側面、一段奥まったところに電源ボタンなどを備える

USB Type-C×2ポートは、背面の中央にあるくぼみの内側に搭載される

重量は実測715gだった。有線モデル(実測556g)よりは重いが、スタンド込みの15.6型としては軽量だ

 重量は公称で約715gと、前回の有線モデル(実測556g)よりは重いが、15.6型のディスプレイとしては軽量だ。特に本製品の場合、スタンドも込みの重量であり、さらに容量3740mAhというスマホ1台分に相当するバッテリーを内蔵しながらこの軽さなので、驚くしかない。

 パッケージに付属するのはUSB Type-Cケーブルに加え、ケーブルを背面に沿って設置するためのケーブルクランプ4個もセットになっており、両面テープで貼り付けて使用する。持ち歩き用のスリーブケースも付属しているが、厚みはあまりなく、擦り傷を防止するためのものと割り切った方がよいのかもしれない。


スリーブケース、ケーブルクランプ4個、USB Type-Cケーブルが付属する

ファスナーで開閉するスリーブケースは薄く、耐衝撃性能は低めだ

 早速、ノートPCに有線接続してみよう。

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