定番CPUクーラー「虎徹」の新作デビューも「1年前と景色が違う」の評:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
サイズのCPUクーラー「虎徹 Mark III」や、CorsairのミドルタワーPCケース「5000D/4000D RGB Airflow」など、先週は定番の系譜にある新製品が複数登場している。
先週、サイズからサイドフロー型のCPUクーラー「虎徹 Mark III」が登場した。価格は4000円弱(税込み、以下同様)となる。
「AK400が強すぎる」を覆せるかがカギ
2022年1月に登場した「虎徹 MARK II Rev.B」の後継モデルで、ファンに「KAZE FLEX II 120」を採用した点は同様だが、ベースプレートを40×40mmに大型化し、フィンを0.4mm厚に強化している。対応ソケットはLGA 1700/1200/115x、Socket AM5/4となる。
CPUクーラーの定番シリーズの新作ということで、各ショップの注目度は上々だ。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「数量が出るCPUはCore i5やRyzen 5あたり。それに対応するCPUクーラーとして、やっぱり大型の空冷クーラーは需要がありますよね」という。
ただ、大ヒットまで期待する声は今のところ聞かない。あるショップは「(2022年4月に『AK400』を投入して)DeepCoolが勢力図を変えちゃいましたからね。今もAK400が圧倒的に強い。供給もそれなりに安定しましたし、現在の定番を覆す隙が見当たらないんですよね。1年前とは景色が違うのかなと、そう思います」と率直に語る。
各ショップの空冷クーラー売り場を眺めると、AK400のバリエーションモデルを中心にDeepCool製品が棚の多くを埋めていることに気づく。新たな虎徹がこの状況にどこまで影響を与えるのか注目したい。
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