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日本エイサーの「16PM1QAbmiuuzx」はマウスやUSBメモリも接続できる異色の15.6型モバイルディスプレイだったモバイルディスプレイの道(1/3 ページ)

日本エイサーの15.6型モバイルディスプレイ「16PM1QAbmiuuzx」は、ユニークなUSBハブ機能を備えたモデルだ。実際に試して分かったことをまとめた。

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 日本エイサーの「16PM1QAbmiuuzx」は、15.6型でフルHD(19280×1080ピクセル)表示対応のモバイルディスプレイだ。同社のAOPENブランドで提供される本製品は、USBハブとして使えるポートなどの付加価値を備えながら、税込みの実売価格で2万2800円前後というリーズナブルなプライスを実現している。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。


日本エイサーの15.6型モバイルディスプレイ「16PM1QAbmiuuzx」。ボディーサイズは約356.8(幅)×224.9(奥行き)×10.1(厚さ)mmだ

USBハブとして使えるmicroUSBポートを搭載

 まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは15.6型で、解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)、IPSパネルを採用しており、画面は非光沢だ。

 視野角は水平/垂直ともに178度、輝度は220ニト、コントラスト比は1000:1、リフレッシュレートは60Hz、応答速度はGTG時で5msとなっている。このあたりのスペックは一般的で、特に目立つ部分はない。なお、タッチ操作には非対応だ。

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 本体の構造は、昨今のモバイルディスプレイによく見られる、マグネット吸着式のカバー兼用スタンドを使って立てる仕組みである。VESAマウントに装着するネジ穴などはなく、ディスプレイアームへの取り付けは考慮されていない。

 入力端子は、miniHDMIと2基のUSB Type-Cで、さらにUSBハブとして使えるmicroUSBポート(詳細は後述)を搭載している。それ以外ではヘッドフォン端子に加えてスピーカーも内蔵するなど、この手の製品としては音声出力機能が充実しているのが特徴だ。


製品本体。同社のプロジェクターなどで用いられている「Fire Legend」ロゴが正面にある

マグネット吸着式のカバー兼用スタンドを使って立てる仕組みだ

カバーを閉じた状態

まずはカバーを開く

本体底面をカバーの溝の部分に吸着させれば完成だ

一般的な利用角度。カバー手前部分は、特に折り返さずに使うのが正しいようだ

やや上方に向けることも可能だ。角度調節はこの2段階に限定される

背面下部左右にスピーカーを備える。ちなみに、右端のロゴから分かるようにエイサー傘下のAOPENブランドの製品で、起動時にも同じロゴが表示される

右側面にはイヤフォンジャック、USB Type-C×2、miniHDMIポートを備える

左側面にはmicroUSBの他に、OSDメニュー操作用の4つのボタンを備える

 重量は公称で約750g、実測で743gだった。15.6型としてはそこまで軽量な部類ではない。カバー兼用スタンドを追加した状態では実測1128gだ。

 本体の付属品は、HDMIおよびUSB Type-Cのケーブルの他に、電源供給専用のUSB Type-Cケーブル、さらにmicroUSBの変換アダプター、ACアダプターとかなりの数に上る。ACアダプターはチェッカーで測定したところUSB Power Delivery 3.0対応で、最大出力は20W(9V/2.22A、12V/1.67A)、PPS(Programmable Power Supply)にも対応している。


付属品の一覧。HDMIおよびUSB Type-Cのケーブルに加え、電源供給専用のUSB Type-Cケーブル、さらにmicroUSBの変換アダプター、ACアダプターなどが付属する

重量は実測で743gと、決して軽いわけではない

カバー兼用スタンド込みだと1128gある

 次に、インタフェース回りをチェックする。

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