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Amazonの新型タブレット「Fire Max 11」に専用キーボードを取り付けてノートPCスタイルで使ってみた(3/5 ページ)

Amazonから発売されたFire タブレットの新モデル「Fire Max 11」。別売で用意されている専用キーボードとスタイラスペンを使い、ノートPCのように使えるのかを試してみた。

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Windowsとおおむね近い感覚で入力可能

 さて、キーボードからのテキスト入力だが、実際どの程度使えるのだろうか。

 先に結論を書いてしまうと、普段Windows PCでテキスト入力を行っている筆者からすると「おおむね近い感覚で入力可能」「ただしIMEがネック」という評価になる。

 テキスト入力にあたっては、Microsoft Officeに用意されるメモ機能を使うのがベターだ。プリインストール済ですぐに使える上、他のテキストエディターを使うにしても選択肢が少ないので、手っ取り早くテキストを取りたい場合には適している。

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 もちろん、同じOfficeのWordという選択肢もあるのだが、こちらは既存のdocxファイルを編集しようとすると、漢字の変換候補が最下段に横に並んで表示されるなど、どうにも使いづらい。これ以外のテキストエディターももちろん探せばあるだろうが、使っていて不満が出るまではメモ機能でよいのではないかと思う。


プリインストールされているMicrosoft Officeを起動し、左上の「メモ」をクリックするとメモ機能が起動する

テキスト入力中。変換候補は直下に表示される

Wordファイルは、変換候補が画面下に表示される場合がある。このあたりの挙動の違いは使っていてよく分からないところがある

メモ機能で入力したテキストは、共有メニューからメールの本文として送信できる

テキストがそのままメール本文として挿入される。文章の下書きを本製品で作成する場合にうってつけだ

 IMEは、同社独自の「Fireキーボード」を利用する。操作方法は一般的なIMEと大きくは変わらないのだが、実際の利用に当たっては、いくつか設定を変更する必要がある。

 まずデフォルトでは、ハードウェアキーボードの接続中もスクリーンソフトキーボードが表示される設定が有効になっており、これをオフにする。そもそもなぜオンになっているのか分からないので(おそらく今後のアップデートで変更されるだろうが)、確実にオフにしておこう。

 また予測変換が機能していて、変換確定後も入力していない次の候補が表示されることがあるため、Fireキーボードの設定画面の予測/変換の中から、日本語予測変換のトグルをオフにする。これだけでかなり快適になる。

 以上を設定した上で、前の章で述べたトラックパッドの無効化を行っておけば(重要)、そこそこ快適に使える。他のOSとの挙動の違いは、数をこなして慣れるしかないだろうが、キーボードの配列が特殊でないのは慣れていく上では利点だろう。


IMEは同社独自の「Fireキーボード」がプリインストールされている

なぜか物理キーボード利用時の「スクリーンキーボードを使用」がオンになっているので、オフにしておく

Fireキーボードの設定画面にある「日本語予測変換」は、オフにした方が使いやすくなる

ショートカットの一覧。ちなみに本製品にEscキーはないが、「戻る」がほぼ同じ役割で使えることが多い

最上段の左から4番目、ファイルキーは割当の変更が可能だが、選択肢の幅はあまり広くない

 なお先にも述べた、おかしな位置にあるメールキーだが、実際に使っているとそれほど気にならない。もともとWindowsであればWindowsキーが配置される場所にあり、存在しないものとして扱えば、何らかのキー入力の邪魔になるわけでもない。見た目がおかしいというだけだ。

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