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在宅ワークの良き相棒? Dreameのスティック型とAI機能付きロボット掃除機を試して分かったこと(3/4 ページ)

ロボット掃除機の選択肢がグッと広がっている。高価格帯からエントリー帯までさまざまな選択肢がある中で、今回はDreameのフラッグシップモデルをチェックした。

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スティック型掃除機のフラッグシップモデル「Dreame H12 Pro」

 Dreame H12 Proは、水拭きが出来るスティック型の掃除機だ。中国ではかなりはやっているらしく、最近になって日本でも各社からリリースされ始めているタイプの掃除機だ。

 同社のフラッグシップモデルとなるDreame H12 Proの価格は6万9800円で、自動モップ乾燥や除菌、汚れの自動検知機能などを省いたエントリーモデル「Dreame H12 Core」は3万5800円で販売中だ。


スティック型掃除機のフラッグシップモデル「Dreame H12 Pro」。本体のサイズは約275(幅)×238(奥行き)×1100(高さ)mmある。自走式なので、掃除は楽に行える。最大稼働時間は約35分(充電時間は約3時間)だ

 基本的な構造としては、ヘッド部分に水拭き用のローラーがあり、これが水拭きと同時にゴミを巻き込み吸い上げる。底面を見て分かるように、ゴミの吸引口というのは特別に設けられているわけではない。

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ヘッド底面。ローラーが回転し、ゴミも一緒に吸引する

 水拭きして汚れた水は、前面に設置された汚水タンクにたまる仕組みだ。吸い込んだゴミもこのタンクに一緒に入ることになるので、汚水を捨てる場合には台所のシンクなど、ゴミ受けがある場所に流す方がいいだろう。


汚水タンクは前面に配置される

 給水タンクは背面に設置されている。洗浄力を高めるため、専用の洗剤を投入可能だ。ちなみに、汚水タンクの容量は700ml、給水タンクは900mlとなる。


給水タンクは背面にある

 ハンドル部分には、電源ボタンとモードの切り替えボタン、裏側にセルフクリーニングボタンがある。モードの切り替えは「自動モード」「ウルトラモード」「吸引モード」を順次切り替える形で、合間に音声ガイダンスが入る。

 ウルトラモードでは、給水タンクの水を一旦電解水に変換し、除菌しながら清掃できるというモードになる。電解水の生成があるため、切り替えには30秒ほどかかる。吸引モードは、床にこぼれた水などを吸引するモードで、このモードを選択した場合には給水タンクからは水が出ない。


ハンドル部に、電源ボタン(下)とモード切り替えボタン(上)がある

ハンドルの手前側にはセルフクリーニングボタンがある

 上部にディスプレイがあり、動作モードやバッテリー残量などを表示できる。なお、Dreame H12 Proはアプリに対応しておらず、エラーアイコンやエラーコードもこのディスプレイに表示される。


本体上部にあるディスプレイ。本製品はアプリ対応していないので、必要な情報は全てここに表示される

 本体を充電ベースに戻しても、自動ではクリーニングは行われず、ハンドルのセルフクリーニングボタンを押すと自動洗浄が開始される。自動洗浄後は乾燥モードに移行する。充電ベースの手前側から温風が出て、ローラーを換装させる。

 充電ベースには予備のローラーとフィルター、清掃用のブラシを収納しておける。こういった細々したものは、どこに置いたか分からなくなりがちなので、まとめて収納して置けるのはありがたい。


充電ベースには予備のローラーやフィルターなども置いておける。設置スペースは、実測で330(幅)×300(奥行き)mm程度は必要になる

 実際に使ってみた感想だが、もう少しローラーに引っ張られるかと思ったがそんなことはなく、動作はスムーズで取り回しもいい。他社のスティック型水拭き掃除機を使ったこともあるが、そちらではゴミをうまく吸い込めなかったり、少し大きめのゴミを吸うとローラーが止まってしまったりということもあったのだが、Dreame H12 Proではそんなこともなかった。最大で1万6000Paの吸引力というのは、伊達ではないようだ。

 あえて欠点をあげるとするなら、給水タンクに水が入った状態だと重さが約5Kgとそれなりに重い。1階から2階に運んで使うというのは少々面倒かもしれない。

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