「SUrface Go 4」「Surface Laptop Go 3」「Studio 2」発売! AIとWindows 11推しの新モデルを一挙紹介!(2/2 ページ)
日本マイクロソフトが、2023年秋商戦に投入するSurfaceブランドのPCの新製品説明会を開催した。Windows 11が大型アップデートにより「Microsoft Copilot」をプレビュー実装することから、今回の新製品は、AIをより高速化する仕組みを何らかの形で導入していることが特徴だ。
手頃な価格で学生を意識した「Surface Laptop Go 3」
Surface Laptop Go 3は、エントリークラスのクラムシェルモデル「Surface Laptop Go」の第3世代モデルとなる。基本的には先代のパワーアップモデルという位置付けで、セージ、アイスブルー、サンドストーン、プラチナの4色を用意していることも変わりない。
先代はカラーによって選べるスペックに違いがあったが、個人向けモデルはどのカラーも2種類のスペックから選ぶようになった。一方、法人向けモデルはプラチナ1色のみとなり、4種類のスペックから選択するようになっている。
ディスプレイは12.4型PixelSense(液晶)で、タッチ操作やペン入力に対応する。解像度は1536×1024ピクセル(アスペクト比3:2)だ。
CPUはCore i5-1235U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)で、メモリ(LPDDR5規格)とストレージの構成は以下のオプションが用意されている。
- 個人向けモデル(Windows 11 Home+Microsoft Office Home and Business 2021)
- 8GBメモリ+256GB SSD
- 16GBメモリ+256GB SSD
- 法人向けモデル(Windows 11 Pro)
- 8GBメモリ+128GB UFS(指紋センサーなし)
- 8GBメモリ+256GB SSD
- 16GBメモリ+256GB SSD
- 16GBメモリ+512GB SSD
「CPUが1世代前ではないか?」という人もいるかもしれないが、“Go”の付くSurfaceはコストパフォーマンスを重視しているため、あえて1世代前のものとしているようだ。また、先代が搭載していたCore i5-1135G7(4コア8スレッド)と比べてスレッド数が増えた(8スレッド→12スレッド)ことと、個人モデルでは最大メモリ容量が2倍(8GB→16GB)となったことから、パフォーマンスは最大で約1.88倍と着実に向上しているという。
Surface Laptop Go 3の分解モデル。このモデルでは米国英語(US)キーボードを使っているが、日本向けモデルは日本語キーボードとなる(ミドルカバーもキーボードの配列に合わせたものに差し替えられる
ポート類は、左側面にUSB 3.2 Gen 2 Standard-A端子、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子とイヤフォン/マイクコンボジャックを、右側面にはSurface Connect端子を備える。USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PDによる電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。このあたりの仕様は先代と同様だ。
キーボードの電源ボタンには、法人向けのエントリー構成を除き、Windows Hello対応の指紋センサーが統合されている。電源を入れる操作でサッとログインできることも魅力だ。
まずは法人専用モデルとして登場した「Surface Go 4」
Surface Go 4は、Surfaceブランドのメインストリームである、デタッチャブル(キーボード着脱)式の2in1タブレットのエントリー製品「Surface Go」の第4世代モデルだ。先代のデザインを踏襲しつつ、CPUやメモリといったプラットフォームを刷新したモデルとなる。
ディスプレイは約10.5型のPixelSenseで、タッチ操作とペン入力に対応する。解像度は1920×1280ピクセル(アスペクト比3:2)だ。
今回、本モデルは法人専用の「Surface Go 4 for Business」(Windows 11 Proプリインストール)として投入された。わざわざ“for Business”と付けたということは、今後個人向けにも展開される可能性もあるが、現時点で決まったことはないという。
CPUはIntel Processor N200(最大3.7GHz/4コア4スレッド)を搭載している。N200は第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)の高効率コア(Eコアのみ)のみを搭載した廉価版となる。
ただし、Eコアといってもスレッドパフォーマンスは「第6世代Coreプロセッサ(開発コード名:Skylake)とおおむね同等」とされているので、極端に遅いわけではない。また、GPUコア(Xe-LPアーキテクチャ)のGNA(Gaussian & Neural Accelerator)やAV1のハードウェアデコーダーなどは搭載されており、処理内容によってはより高速な動作を期待できる。
メモリは8GB(LPDDR5規格)で、ストレージは64GB、128GB、256GB(いずれもUFS規格)から選択可能だ。
ポート類は、右側面にUSB 3.1 Gen 2 Type-C端子、イヤフォン/マイクコンボジャックとSurface Connect端子を、キックスタンドの下部にはmicroSDメモリーカードスロットを備えている。SB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PDによる電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
関連記事
Intel製AIプロセッサ搭載の14.4型2in1 PC「Surface Laptop Studio 2」が10月3日発売 33万6380円から
Microsoftのハイスペック2in1ノートPCがモデルチェンジする。CPUや外部GPUを最新世代に刷新しただけでなく、Intel製のAIプロセッサを搭載することで、AI関連の処理パフォーマンスを一生高めたことが特徴だ。12.4型ノートPCの新モデル「Surface Laptop Go 3」が登場 価格は14万2780円から
Laptop Goシリーズの最新モデルが登場した。価格は14万2780円(税込み)から。「Surface Go 4」発表 Intel N200を搭載、法人専用モデルのみ
10.5型ディスプレイの2in1PC新モデル「Surface Go 4」が登場した。法人向けモデルのみ展開する。モバイル向け「第13世代Coreプロセッサ(Raptor Lake)」登場 新型エントリーCPUや一般デスクトップ向けCPUも追加
Intelがハイエンドデスクトップ向けを先行発表していた「第13世代Coreプロセッサ(Raptor Lake)」。その追加ラインアップが発表された。合わせて、エントリー向けの新型CPUも発表されている。【更新】CPUを強化して新色も追加 「Surface Laptop Go 2」6月7日発売 個人向けモデルは約9.7万円から
Surface Laptopのエントリーモデルが第2世代に移行する。第11世代Core i5プロセッサを搭載して処理パフォーマンスの底上げを図り、新色として「セージ」を用意した。法人向けモデルは独立したTPMチップを搭載し、Secured-Core PCにも対応する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.