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Windows 10/11(バージョン22H2)に2023年10月分の累積更新(プレビュー)登場 Windows 11では「Copilot」「パスキー」など新機能満載
Windows 10/11(バージョン22H2)に対して、月例更新のプレビュー版が登場した。Windows 10は機能改善や不具合解消が中心なのに対して、Windows 11では多くの新機能が実装されている。
Microsoftは10月26日(米国太平洋夏時間)、Windows 10/11(バージョン22H2)に対してオプション更新プログラム「KB5031455」(Windows 10版/Windows 11版)を公開した。Windows 11向けの更新プログラムでは、9月のオプション更新プログラムで展開された新機能がより広範囲に実装される。
KB5031455の概要
今回の更新は、セキュリティ更新を含まない「累積更新プログラムのプレビュー」として配信されている。オプション扱いなので、設定の「Windows Update」において「インストール」をクリックしない限りはインストールされない。
先述の通り、Windows 11向けの更新プログラムでは、9月のオプション更新プログラムで展開された新機能がより広範囲に実装される。そのため、ユーザーによっては“展開済み”となっている可能性もある。
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Windows 10向けの主な更新内容
- マルチディスプレイ環境でタッチスクリーンが正常に動作しない不具合の解消
- シリアにおける「夏時間」の変更を反映
- テキストサービス(ctfmon.exe)におけるメモリリーク問題への対応
- Windows 入力エクスペリエンス(TextInputHost.exe)メモリリーク問題への対応
- モバイル通信で利用する国/オペレーター(キャリア)の情報を最新版に更新
- Windows Defenderにおいて、アプリ制御の「許可」ポリシーによって一部のアプリの起動が妨げられてしまう問題への対応
Windows 11向けの主な更新内容
- Copilot in Windows(プレビュー版)の実装
- スタートメニューの改善
- 「おすすめ」項目でのプレビュー表示(一部形式のみ対応)
- 「おすすめ」項目にあるクラウドストレージのファイルの迅速な共有に対応
- タスクバー回りの改善
- ボリュームコントロールの改善
- 「タスク ビュー」におけるラベルの表示
- 「日付と時刻」を表示しない設定が可能に
- ネットワークアイコンから「ネットワークの診断」を直接実行可能に
- 「エクスプローラー」のUIを一新
- 新しい「Windows バックアップ」アプリの搭載
- 旧PCから設定などを復元する機能も実装(仕事用/学校用アカウントは非対応)
- 「Unicode Emoji(ユニコード絵文字)」の第15版の反映
- 「ナレーター」が日本語を含む10言語に新規対応
- 「設定」に「ホーム」を追加
- 「FIDO Passkey」のサポート
- OSレベルでPasskey(パスキー)認証をサポート
- Windows Hello(顔/指紋/暗証番号)を認証手段として利用可能
- SDR(標準ダイナミックレンジ)ディスプレイでも「ACM(Auto Color Management)」を利用可能に
- 特定のグラフィックスカード(CPU内蔵GPUを含む)でサポート
- sRGB以上の色域をサポートする8bit(True Color/約1677万色)表示対応ディスプレイでは「オン」にすることを強く推奨
- 10bit(約10億色)表示対応ディスプレイでも「オン」にすることをオプションとして推奨
- 「Dynamic Lighting」(RGBライトの制御機能)の実装
- OSレベルでRGBライトの制御が可能に
- Acer、ASUS、MSI、HP(HyperXブランド製品を含む)、Logitech(日本ではロジクール)、Razer、SteelSeries、Twinklyのデバイスで順次サポート予定
- アプリのアンインストール手順の簡素化
- 「Windows 365 Switch」の実装
- Windows 365の「クラウドPC(仮想マシン)」のデスクトップ画面をタスクビューの1つとして表示可能
- ProエディションまたはEnterpriseエディションでのみ利用可能
- Windows 365アプリを「バージョン 1.3.185.0」以降に更新する必要あり
- トルコ共和国の英語名称を変更(Republic of Turkey→Republic of Turkiye)
- シリアにおける「夏時間」の変更を反映
- クロアチアにおける法定通貨の変更に対応(クーナ→ユーロ)
- テキストサービス(ctfmon.exe)におけるメモリリーク問題への対応
- Windows 入力エクスペリエンス(TextInputHost.exe)メモリリーク問題への対応
- モバイル通信で利用する国/オペレーター(キャリア)の情報を最新版に更新
- Windows Defenderにおいて、アプリ制御の「許可」ポリシーによって一部のアプリの起動が妨げられてしまう問題への対応
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