家族で使うモバイルPC「LIFEBOOK MH」に2024年春モデル 16:10ディスプレイ搭載で“外でも使える”1台に
富士通クライアントコンピューティングが、家庭内での利用を想定したモバイルノートPCを一新する。ディスプレイのアスペクト比を16:10として表示できる情報量を増やした他、Webカメラのスペックアップも図っている。
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は1月18日、モバイルノートPC「LIFEBOOK MH」の新モデルを発売する。想定販売価格(税込み、以下同)は17万円強となる。Web直販サイト(富士通 WEB MART)で販売されるカスタムメイド(CTO)モデルは1月16日から受注を開始し、1月下旬から出荷を開始する。
新モデル(LIFEBOOK MH55/J1)の概要
今回登場する新モデル(LIFEBOOK MH55/J1)は、ディスプレイを13.3型フルHD(1920×1080ピクセル)液晶から14型WUXGA(1920×1200ピクセル)液晶に置き換えることで、画面に表示できる情報量を増やしたことが特徴だ。WebカメラをフルHD撮影/顔認証対応でプライバシーシャッター付きのものにアップグレードするなど、基本性能の底上げも行っている。
従来のMHシリーズは「家族で使うモバイルPC」というコンセプトで開発されてきたが(現行シリーズの初代を紹介した記事)、今回は「家でも外でも使えるモバイルPC」というコンセプトを掲げる。
APU(GPU統合型CPU)はAMDの「Ryzen 5 7520U」を搭載している。Ryzen 5 7520UはZen 2アーキテクチャのCPUコア(4コア8スレッド/2.8GHz~4.3GHz)とRDNA 2アーキテクチャのGPUコア「Radeon 610M」(2コア/1900MHz)を組み合わせたAPUだ。冷却機構の改良により、ピーク時の騒音を現行モデル比で3dB(静音ユーティリティー有効時は9dB)削減したという。
メモリはLPDDR5-5500規格で容量は16GBとなる。ストレージは256GBのSSD(PCI Express接続)を備える。OSはWindows 11 Homeをプリインストールし、Office Home and Business 2021のライセンスも付属する。一定を条件を満たせば、有料サブスクリプションサービス「Microsoft 365 Basic」を1年間(年額2440円相当)無料で利用可能だ。
ポート類は、右側面にUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子×2、HDMI出力端子とイヤフォン/マイク端子を備える。USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力と、DisplayPort Alternate Mode準拠の映像出力を兼ねる。
バッテリーの定格容量は50Whで、最長駆動時間(※1)は動画再生時で約10.5時間、アイドル時で約18.1時間となる。本体のサイズは約313.4(幅)×223(奥行き)×19.8~20.4(厚さ)mm、重量は約1.3kgとなる。カラーはファインシルバーとベージュゴールドから選べる。
(※1)JEITA バッテリ動作時間測定法(Ver. 3.0)に基づく計測値
カスタムメイドモデル
本機をベースとする直販限定のカスタムメイドモデル「LIFEBOOK WMB/J1」は、ディスプレイがタッチ操作対応になっている他、以下のスペックをカスタマイズできる。
- OS(Windows 11 Proを選択可能)
- SSDの容量(最大1TBまで用意)
- Microsoft Officeの有無
LIFEBOOK AHには直販限定モデル登場
15.6型ノートPC「LIFEBOOK AHシリーズ」には、直販限定のカスタムメイドモデル「LIFEBOOK WA3/J1」が登場する。1月16日から受注を開始し、1月下旬から順次出荷を開始する予定だ。
本モデルは、既に発売されている「LIFEBOOK WAB/H3」(Ryzen APUモデル)のIntel CPU版という位置付けで、CPUはCore i7-1255U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)を搭載している。カスタマイズできるスペックは以下の通りだ。
- OS(Windows 11 HomeとWindows 11 Proを選択可能)
- メモリの容量(最大64GBまで搭載可能)
- ストレージの容量(最大2TBのSSDを搭載可能)
- 光学ドライブの種類(DVDスーパーマルチドライブとBD-REドライブを選択可能)
- Microsoft Officeの有無
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