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「MUGA ストイック PC5」はドン・キPC史上、最高スペックのPCだが実際はどうなのか 試して分かったこと(1/4 ページ)

ドン・キホーテが発売した最新ノートPCが、「MUGA ストイック PC5」だ。同社が「MUGA史上、最高スペック」とうたうIntel N100を採用した14.1型ノートPCの実力をチェックした。

 ドン・キホーテから、14.1型ノートPC「MUGA ストイック PC5」(以下、MUGA 5)が発売された。これまで同社はエントリー向けの低価格ノートPCを発売してきたが、このPCもそれにならい、価格は税込みで4万3780円と非常に手頃だ。

 ただし、一般的に実売5万円以下の低価格ノートPCというと、CPUにCeleronを使っていたり、メモリ容量も少なかったりと、パワーユーザーから見るとどうしても価格を優先するあまり、PCを快適に使うためには仕様に関する犠牲が大きすぎるという印象があった。

 そんな心配が頭をかすめるが、実際に試してみないと分からないだろうと勢いで実機を購入した。果たして実力はどの程度なのか見ていこう。

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ドン・キホーテの新モデル「MUGA ストイック 5」

パッケージには「MUGA史上 最高スペック ついに誕生!」の文字が躍る

CPUはIntel 7のIntel N100にパワーアップ!

 MUGA 5が搭載するIntel N100は2023年1月にリリースされたCPUで、開発コード名でAlder Lake-Nシリーズに属しており、4コア4スレッドの全てが電力効率の高いEコア(Gracemont)で構成されている。このためTDP(熱設計電力)も6Wと低消費電力なのが特徴で、ターボ・ブースト利用時の最大周波数は3.4GHzとなる。


CPU-Zの画面。コアクロックは1.8GHzだ

メモリは8GBをオンボードで搭載する

 グラフィックス機能は、CPU内蔵のIntel UHD Graphicsとなっている。メモリ容量は8GBと、前モデルの「MUGA ストイック PC4」の4GBから倍増し、従来のLPDDR4からLPDDR5と順当に進化した。また、ストレージもeMMC 64GBから256GBのSSDへ変更された。

 これだけを見るとかなりの体感速度アップを期待してしまうが、CrystalDiskInfoの画面やCrystalDiskMarkのテスト結果を見ると、PCI Express接続ではなくSerial ATA接続のSSDであることが分かる。とはいえ、前モデルで利用されていたeMMC 64GBから考えると大きな前進だ。


GPU-Zの画面

CrystalDiskInfoの画面を見ると、Serial ATA接続のSSDであることが分かる

CrystalDiskMarkのテスト結果。シーケンシャルリードは毎秒536MBという結果だった

 本機は動画編集やゲームで利用するのは厳しそうだが、前モデルのMUGA 4が採用していたCeleron N4120(4コア4スレッド/1.1GHz~2.6GHz)よりもパワフルで、Webブラウジングやオフィス系のアプリといった日常的な作業には対応できそうだ。このあたりは後ほどベンチマークテストで確認したい。

 なお、バッテリー駆動時間は約5.5時間(充電時間は約3時間)で、OSはWindows 11 Homeが採用されている。

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