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もっと早く知りたかった? 壁面の照明スイッチにボットを簡単取り付けできるオプション2製品を試すもう待ったなし! Matterで広がる快適ライフ(1/3 ページ)

家電製品などのスイッチを物理的に押してくれるデバイスの「ボット」は便利だが、悩ましいのが固定方法だ。そこで、一般家庭で使われている例が多いスイッチを想定し、ボットを固定してくれる製品を2種類試した。

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 ボットといえば、壁面にある照明のスイッチを、スマートフォンからの操作で押すことができるスマートデバイスだ。指に代わってスイッチを押してくれるこのデバイスがあれば、赤外線タイプのスマートリモコンでは操作が不可能な、住宅にあらかじめ埋め込まれている照明器具でも、スマホやスマートスピーカーからの操作を行える。

 もっとも、これらのボットは両面テープで貼り付けることから、位置調整には何かと苦労する。また両面テープの粘着力が強すぎて、スイッチを押したはずが貼り付け先のプレートごと外れてしまうというトラブルも起こりがちだ。

 こういったトラブルを防止するために設計された、照明器具のスイッチプレートへのボットの取り付けを容易にするオプション品が、Amazonでは複数販売されている。取り付け方法が異なる2つの製品を入手したので、使い方の違いについて見ていこう。

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これらオプションを使えば、壁面の照明スイッチへのボットの取り付けが容易になる

しっかりネジ止めできて外れない「SwitchMount」

 1つ目の製品は、スイッチプレートの下に挟み込むことで取り付けを容易にする「SwitchMount」という製品だ。土台の形状や取り付け可能なボットの個数が異なる複数のモデルがあるが、今回は「土台A+マウントA」を購入した。

 なお、原稿執筆時の実売価格は1730円だった(税込み、以下同様)。

 一般的に、照明器具のスイッチを覆うカバー(スイッチプレート)は、壁面にネジ止めされた基部に、上からはめ込む仕組みを採用している。本製品はその基部を固定しているネジを緩め、横から差し込んだ後に再度ネジを締めて固定する構造になっている。両面テープなどで固定するタイプとは異なり、ちょっとやそっとでは外れないのが特徴だ。

 またこの製品には、「SwitchBotボット」に適合したはめ込み用のマウントが付属しれており、両面テープを使わずにSwitchBotボットを取り付けられる。これならば、あらかじめ最適な配置が約束されているため、位置合わせに苦労することもなく、また電池交換時などの取り外しも容易だ。


パッケージは茶箱だ。素材は樹脂で、3Dプリンタ製とみられる

スイッチプレートの基部に挟み込む本体と、SwitchBotボットをはめ込むマウントで構成されている

マウントを取り付ける基部には、かなりの厚みがある

今回の取り付け対象であるスイッチプレート。パナソニックの「コスモシリーズワイド21」という汎用(はんよう)モデルだ

まずは、はめ込み式のプレートを取り外す

続いて、スイッチを取り外す。こちらもはめ込み式なので、メーカーサイトの動画情報を参考にしつつ上下2個のスイッチを取り外す

基部を固定しているネジを緩め、隙間を作る。ネジは上下に2個ずつあるが、外側ではなく内側のネジであることに注意したい

隙間ができたら、本製品を横からスライドさせて挿入する

奥まで差し込んだら、ネジを再度締めて固定する

スイッチおよびプレートをはめ込んで元の状態に戻す

取り付け完了。向かって右側に基部が露出する格好になる

続いて、SwitchBotボットを取り付ける。まずはマウントをねじ止めする

次にSwitchBotボット本体をスライドして挿入する

設置が完了した。SwitchBotボットの位置は若干の調整が可能だ

スマホから操作すると、このようにアームが出てきてスイッチを押す

反対側から見たところ。ややかさばる見た目だが、やむを得ないところだ

両面テープを使わないため、取り付け後もSwitchBotボットの取り外しは容易に行える

 ネジを緩めれば、基部から取り外しての原状回復も容易なこの製品は、賃貸住宅での利用にも適している。ネジを外すといっても配線工事を行うわけではないので、電気工事士の資格も必要ない。SwitchBotボットを2個もしくは3個並べて取り付けられるバリエーションも用意されており、取り付ける個数に合わせてチョイスするとよいだろう。

 ネックとなるのは、「SESAME bot」など他社のモデルではマウントが使えず、事実上SwitchBotボット専用であることだ。もちろん、基部に両面テープで直接貼り付けることは可能だが、それでは本製品の強みが生かせない。SwitchBotボットユーザーのための製品と言い切って差し支えないだろう。

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