アイロボットが「ルンバ」のサブスクサービスを刷新 サブスクマニアも絶賛するその内容は?:今どき! 買いどき! デジモノ道案内!(2/2 ページ)
アイロボットジャパンが、ロボット掃除機「ルンバ」や空気清浄機「クラーラ」などを月額制で利用できる有料サブスクリプションサービスをリニューアルする。最低契約期間を大幅に短縮する他、期間途中の解約に伴う違約金の廃止、サブスクリプションコースの簡略化など、改定内容は意外と多岐に渡る。この改定の狙いはどこにあるのだろうか?
新しいロボスマ+の内容は?
ユーザーからの声に応える形で、ロボスマ+は大きく刷新された。その主な内容は以下の通りだ。
シンプルなサービス:プランを1本化し、対象製品も絞り込み
まず、ルンバ/ブラーバやクラーラの試用を目的とする「おためしコース」を廃止し、従来でいうところのあんしん継続コースに1本化した。これにより、プラン選択で迷うことがなくなる。
また、サブスクリプションの対象製品を以下の5種類に絞ることで、製品選びに迷うこともなくなった。
- ロボット掃除機
- ルンバ i2(掃除に特化したシンプルモデル)
- ルンバ j7+(クリーンベース充電ステーションに対応する上位モデル)
- ルンバ コンボ j7+(水拭き機能を統合したしダストボックス付き上位モデル)
- 床拭きロボット
- ブラーバジェット m6(ジェットスプレーでの水拭きに対応)
- 空気清浄機
- Klaara p7 Pro
最低契約期間:最低6カ月から最低1カ月に短縮し、違約金も撤廃
プランをあんしん継続プラン相当に絞り込むことで、今度は「最低契約(利用)期間はどうなるの?」という不安が生じる。今回の改定では、この点にも対処が行われている。
従来のあんしん継続プランでは、最低契約期間を6カ月としていたが、改定後の新プランでは最低契約期間を1カ月に短縮した。これにより、購入/サブスクリプション契約を検討する人向けのお試し利用もカバーするという。
また、最低契約期間未満の解約における違約金(※1)を撤廃した上で、機材返却時の送料を無料(アイロボットジャパンの負担)に改めた。これらにより、お試し導入はもちろん、6カ月未満の短期利用も安心できるようになった。加えて、機材が故障した場合に備えて、サブスクリプション契約期間中の無償修理保証やサポートも付帯するようになった。
「公式が扱うサブスクならではの利便性を感じてほしい」と、アイロボットジャパンの飯塚太一氏(ダイレクトビジネス部 シニアサブスクリプションプログラムスペシャリスト)は新しいサービス内容に自信を見せる。
価格改定と継続割引:リユース品を選ぶことで一層手頃に
家電のサブスクリプションサービスで気になるポイントの1つとして、機材が新品なのか、リユース(リフレッシュ)品なのかという点がある。従来のロボスマ+では、お試しコースではリユース品、あんしん継続コースでは新品の機材を送付していた。
今回のサービス改定では、標準で送付される機材がリユース品となる代わりに、月額料金を従来よりも引き下げている。例えば、ルンバ i2であれば月額980円から利用できるようになった。
リユース品とはいえ、アイロボットジャパンが公式に清掃やメンテナンス、必要に応じて部品交換を行ったものなので、性能面では新品同様に使える。また、機材をリユース品とすることで環境への負荷も軽減できる。
一方で「どうしても新品を使いたい」という人に対しては、初回配送時に新品を手配する「新品オプション」も用意している。ルンバ i2で新品オプションを選択した場合、月額料金は1480円(500円増し)となる。
なお、新品オプションを選択した場合、ロボット掃除機の一部で機種の“差し替え”が行われる。具体的には、ルンバ j7+/ルンバ コンボ j7+が、さらに上位の「ルンバ j9+」「ルンバ コンボ j9+」となる。
加えて、経年劣化する家電に支払うサブスクリプション料金への“納得感”を高めるべく「継続割引」も導入される。
利用から6カ月経過すると、特に手続きすることなく月額料金が5%引きとなる。その後、6カ月経過するごとに割引率が5%ずつ上乗せされ、24カ月からは当初料金の20%オフで利用可能だ。
なお新プランでも、36カ月利用すると機材の所有権が契約者に移行される(契約満了でサービスが自動解約される)点に変わりはない。その上で、自動解約後に継続割引率(20%)を適用した状態で最新モデルのサブスクリプション契約を締結できるオプションも用意した。「新機種をお得に使いたい」という声に応えたものだ。
3年ごとに最新のルンバを購入するとなると、資金面でハードルも高い。しかし、このオプションを活用することで、最新のルンバを継続利用しやすい環境が整った。
新「ロボスマ+」はサブスクマニアも納得の出来
ロボスマ+のリニューアル発表会には、ゲストスピーカーとしてサブスクリプションサービス紹介サイト「コスパ部」を主宰する大和貴人氏も登壇した。
ロボスマ+について、大和氏は「往復送料の関係上、家電サブスク業界では最低利用期間を定めるのが一般的。アップデートしたロボスマ+はそれを撤廃しており、かなり珍しい。サービスを継続してもらえるという自信の現れだと思う」と絶賛する。
初回月額半額クーポンも配布
「ロボット掃除機のある生活を多くの人に届けたい」ということで始まったロボスマは、「もっと多くの人に届けたい」「もっと多くの人が利用したいと思えるサービスにしたい」という目的をかなえるべく、さらなるアップデートが施された。
今回のアップデートを記念して、アイロボットジャパンでは初月の月額料金を半額にするクーポンを配布している。クーポンコードは「start-robosma」で、3月31日まで利用できる。
購入するとなると初期費用が高額になりがちなロボット掃除機を、この機会に気軽に試してみるのはどうだろうか。
関連記事
iRobotのロボット掃除機サブスクサービス「ロボットスマートプラン+」がリニューアル
アイロボットジャパンは、同社が提供するサブスクリプションサービス「ロボットスマートプラン+」のアップデートを発表した。つらい花粉症を和らげる秘訣は「対流花粉」対策――石井正則医師が伝える空気清浄機と床掃除の重要性
花粉症シーズンがやってきた。最近では、屋内外問わず「つらい」と感じる人が増えている。飛散量が例年並みと予想されている今シーズンをどのように乗り切ればよいだろうか。アイロボットジャパンの「住環境における花粉対策 メディア向けセミナー」でゲストスピーカーを務めた石井正則医師(耳鼻咽喉科)の話を聞いてみよう。神田明神のすす納めに「ルンバ」登場 一体なぜ?
東京都千代田区にある「神田明神(神田神社)」で、毎年12月12日に行われる「煤(すす)納め」。例年とは異なり、今年(2023年)の煤納めでは、アイロボット製のロボット掃除機「ルンバ(Roomba)」が登場した。一体なぜなのだろうか?「できたできた!」の声が響くSTEMプログラミング出張授業 アイロボットジャパンの場合
アイロボットジャパンによるSTEMプログラミング出張授業が、東京・世田谷の下北沢小学校で開催された。対象となったのは小学2年生。「いちばんえらい人」の登場や、プログラミングロボットRoot100台の寄贈式もあった本授業で、子どもたちは何を学んだのか。ロボット掃除機「ルンバ コンボ j9+」と、ルンバと連動する空気清浄機「Klaara(クラーラ) p7 Pro」
アイロボットジャパンが、新型ロボット掃除機「ルンバ コンボ j9+」と、ルンバと連動する新型空気清浄機「Klaara(クラーラ)p7 Pro」を発表した。発表に合わせて、iRobot会長兼CEOのコリン・アングル氏らが姿を見せた。ここでは、ごみの吸引も水拭きも1台で済むルンバ コンボ j9+、完全密閉できれいな空気を届けるKlaara p7 Proを解説する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.