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私たちの“仕事”に適したビジネスPCをどう選ぶ? ポイントを連載で解説Copilot+ PC時代のビジネスPC選び(4/4 ページ)

従業員に支給するビジネスPCの機種選定は意外と大変な作業だ。どのようなポイントをチェックすればいいのか。情シス目線で役立つ各パーツの解説を連載でお届けする。

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高いパフォーマンスを維持する冷却機能

 続いてはPCの冷却について触れていこう。PCは基本的に性能が高くなればなるほど消費電力が上がり、発熱量が大きくなってしまう。ノートPCの使い方を思い浮かべてほしいのだが、ノートPCを操作する際は手のひらをパームレストに置いて作業する。発熱が大きいとパームレストが熱くなり、置いている手が熱くなり不快な思いをすることもある。

 そんな不快な思いをしないために、各モデルとも冷却機能に力を入れているが、冷却機構についても気を付けたい。ただファンを回すだけであれば、熱量が大きくなるとファンの回転速度も速くなり、騒音が発生してしまう。ファンの回転速度を速くしなくても、大型のヒートシンクを搭載することで、ファンの回転速度を上げなくても十分な冷却機能を得られるモデルもある。

 ビジネス用PCとして購入する場合、事前に貸し出し機を借りた上で、高負荷時のファン回転音の大きさや、冷却機能については必ず確認しておきたい。

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バッテリー駆動時間

 最後にバッテリー駆動時間について触れていこう。ノートPCには必ず搭載されているバッテリーだが、モデルによって大小さまざまなバッテリーが搭載されている。バッテリー駆動時間については、長ければ長いほど良いのだが、こちらも長時間バッテリーが持つモデルを選ぶと購入価格が高くなる、もしくは超低電力CPUを採用されており、期待していた性能を達成できないといったミスマッチが発生する。

 CPUを選定するときにも触れたが、ビジネス用PCを購入する場合、業務利用において過不足ないモデルを選択して、投資効果を最大限得られるモデルを選ぶようにしよう。

リモートワークが終わってもWebカメラは重要

 コロナ禍において、自宅などで働くリモートワークが盛況だった際は、ZoomやMicrosoft Teamsなどを使ったビデオ会議が頻繁に行われていた関係で、Webカメラの重要性が非常に高まった。では、現在のようなアフターコロナの時代であれば、Webカメラは不要なのか、といわれると決してそうでは無い。

 例えば人事に携わっている場合、「遠隔地に住む応募者と面接を行う」「対面する必要はないが会議は実施したい」といったユースケースがあるため、可能であればWebカメラを搭載したモデルを選びたい。

 最近のモデルではWebカメラを搭載した上で、さらに画像補正に力を入れているモデルも用意されている。社員への付加価値を提供できるため、Webカメラの画素数だけでなく、付加価値にも着目してモデルを選ぶと良いだろう。

モデル選定時に見落としがちな内蔵スピーカーとマイク

 Web会議用途で見てみると、内蔵されているスピーカーも重要となる。それぞれのメーカーによってコストを削減する部分は異なるが、モデルによっては内蔵スピーカーの音質が相対的に低い物も存在する。スピーカーの音質が悪ければ、ビデオ会議の際に相手の声が聞こえづらくなる、など業務に支障を来してしまうため、PC選定時に漏れがちな内蔵スピーカーの質にも着目したい。

 ビデオ会議で必要な物として、Webカメラと内蔵スピーカーについても触れてきたが、もう1つ重要なコンポーネントとして、内蔵マイクが上げられる。特に内蔵マイクはモデルによって搭載されている場所が異なっており、使い方によっては声が乗りにくい、といった問題がおきることもある。そのため、内蔵マイクの位置もしっかり把握しておくことをオススメする。

 また、最近一部のモデルではノイズキャンセリング機能を搭載したモデルも用意されており、外付けのスピーカーやマイクを使わなくても、快適なビデオ会議ができるようになっている。PC好事家の方であれば、Bluetooth接続のヘッドセットを持っているため見落としがちなのだが、意外とPCの内蔵スピーカーとマイクだけでビデオ会議をする社員もいる。そのため、ノイズキャンセリング機能を搭載したモデルも可能であれば選定しておきたい。

業務用PCを選ぶポイントはズバリ、「投資効果が高いか」

 ビジネス用PCを構成するパーツについて、簡単にビジネス用PCを選ぶ際のポイントについて触れてきた。どの項目にもいえるのだが、ビジネス用PCは1台あたりの調達予算が限られているため大は小を兼ねる、の考えで選定せず、洗い出した業務内容や普段の社員のPC利用スタイルから投資効果が最大限得られるモデルを選ぶことが重要だ。

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