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Appleの空間ビデオも見られるQuest 3のライバル「PICO 4 Ultra」と「PICO Motion Tracker」が日本発売 実機を見てきた(2/3 ページ)

9月12日にPICOは「PICO 4 Ultra」を発表した。PICO 4 Ultraはフロントのデュアルカメラや深度センサーなどによりMRを実現するHMDで、PICO 4からアップデートした製品だ。またPICOとして初となるモーショントラッカー「PICO Motion Tracker」も同時に発表した。

足に装着するだけでほぼ全身の動きをトラッキングするPICO Motion Tracker

 PICO Motion Trackerは、PICO 4 UltraとPICO 4に対応するモーショントラッカーだ。本体は約27gで、直径は約3.8cm、厚さは約1.5cmとコンパクトだが、総重量は約27gと軽く、激しい動きをしていても装着時の負担が少ない。充電式で、内蔵バッテリーにより最大25時間の連続使用が可能だ。


わずか約27gと軽く、装着時の負担が少ない。最大25時間利用できる上に、使っていないときにはオートパワーオフ機能が働く

 IMU(慣性計測ユニット)の他、12の赤外線センサーを搭載し、正確にトラッキングできるという。

 基本的には両足首に装着するが、寝転ぶ、腰をくねらせて踊るなどの動きも検知できる。それを可能にしたのは400時間以上、1億以上のモーションポーズデータ、100種類以上のモーションポーズの組み合わせを機械学習させたことによるものだという。。ステップ精度は98%以上、位置の誤差は5cm以下、角度の誤差は6度以下、遅延は0.2秒としており、足を使ったリズムゲーム(いわゆる音ゲー)でストレスを感じることはなさそうだ。

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機械学習させたことにより正確なトラッキングが可能になっている

 人気のVRアプリ「VRChat」「TempoClub」「All-In-One Sports VR」もPICO Motion Trackerに対応した。特にVRChatでは全身フルトラッキングする場合、PCとの接続が必要という場合が多かったが、PICO Motion TrackerとPICO 4 Ultraのみで対応するため、気軽に参加できるようになるという。

 PICO Motion TrackerとPICO 4 UltraまたはPICO 4を装着すると自動的にペアリングするので、あとは後は画面の指示に従い、背筋を伸ばす、つま先を見るという動作のみでキャリブレーションが完了する。慣れれば5秒で済むため、面倒に感じることはないだろう。


ペアリングとキャリブレーションでも手間はかからない

PICO Motion Trackerの機能まとめ

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