レビュー

“GeForce RTX 4060以上”って本当? 新型GPU「Intel Arc B580」は想像以上に優秀な良コスパGPUだった!先行レビュー(2/3 ページ)

米国では12月24日に発売される予定の「Intel Arc B580 Graphics」搭載グラフィックスカード。その実力はいかほどのものか。Intel純正のグラフィックスカードをいち早く試してみた。

「Intel Arc B580 Limited Edition」の概要

 先述の通り、今回レビューするIntel Arc B580 Limited EditionはIntel純正のグラフィックスカードだ。同社によると「高いパフォーマンス」「エアフローの増量」「静かな動作」の3点にこだわって設計したという。


Intel Arc B580 Limited Editionのパッケージ

 グラフィックスカードの基板は「全長の半分程度」しかなく、残りはヒートシンクを始めとする冷却機構に費やされている。ファンは2連構成だ。厚みはちょうど2スロット分となる。


ファンは2連構成だ。Intelが言う通り、「ガンガン回る系」ではなく「静かに回る系」のファンで、フル回転とおぼしき場面でも風切り音が抑えられている

カードの底面にあるバックプレートの半分程度は、ヒートシンクのために開けられている。ヒートシンク越しに冷却ファンが見えるのが新鮮だ

 先代のArc A580では「8ピン×2」だったGPU補助電源は、Arc B580シリーズでは「8ピン×1」構成に変更された。ただし、定格の消費電力は5W増えている。

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GPU補助電源は「8ピン×2」から「8ピン×1」となったが、定格消費電力は5W増えている。なお、Intel Arc B580 Limited Editionは電源が入ると「Intel Arc」ロゴの部分が白く光るようになっている

後方にはカードステー用のネジ穴が用意されている

 仕様にもある通り、映像出力端子はDisplayPort 2.1(UHBR13.5対応)×3+HDMI 2.1a×1という構成となっている。DisplayPort 2.1出力のプライマリーは中央のポートとなっており、対応ディスプレイでデイジーチェーン(数珠つなぎ)接続を行う場合はこの端子を使う必要がある。


映像出力端子は左側3つがDisplayPort、右端がHDMIという構成だ。黒枠で囲まれたDisplayPort端子は「プライマリーポート」という扱いだ

 ゲーミングというと「派手」というイメージを持つかもしれないが、本製品はその対極をゆくシックないでたちをしている。「落ち着いたグラフィックスカードが欲しい」という人にもお勧めだ。


パッケージの外包みを外すと、箱にアクセスできる

箱を開けると布が目に入る。これをどかすと……

カード本体が姿を現す

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