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GPUとCPUは「維持」と「待ち」が多かった2024年2024年のアキバまとめ【前編】(2/4 ページ)

PCパーツの花形といえるグラフィックスカード。GeForceはそこで主流を「維持」し、枯渇すれば自作全体の「待ち」の空気を生んだ。一方、CPUはIntelとAMDの両陣営で、共に登場「待ち」、潤沢「待ち」の時期が目立った。

Radeonも現行世代を維持する流れ 年末に気を吐いたIntel Arc

 Radeonの新GPUも上半期に集中していた。1月下旬にはメモリを16GB搭載したミドルレンジクラスの「Radeon RX 7600 XT」カードが5万9000円弱~6万3000円弱で複数登場。ハイエンドクラスでは3月初旬に「Radeon RX 7900 GRE」搭載カードが9万6000円弱~11万円弱でデビューしている。

 ただし、いずれも既存のGPUを補強するラインアップにとどまり、市場に大きなインパクトを与えることはなかった。6月に2万9000円弱~3万7000円弱で登場したメモリ8GB版の「Radeon RX 6500 XT」カードも同様に反応は静かだった。


1月下旬、パソコン工房秋葉原本店(当時)に並ぶRadeon RX 7600 XTカードのトールケース

3月初旬、TSUKUMO eX.に並んだ「Radeon RX 7900 GRE」搭載カード

 1年を通した話題を集めたのはIntel Arcだ。5月にファミリー初の白基板モデル「Intel Arc A770 ROC Luna OC Edition」がSPARKLEから5万2000円弱で登場し、7月にはギガバイトからもArc A380搭載カードが売り出され、ベンダーの選択肢が広がった。

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 また、同月にはメモリを16GB積んだ「Intel Arc A770 Challenger SE 16GB OC」がASRockから5万3000円弱で登場し、「大容量メモリがこの値段で買えるとあって、動画編集などを目的とした層を中心にじわじわ売れている」といったポジティブな声がよく聞かれた。


5月の連休明け、ドスパラ秋葉原本店に入荷したSPARKLEの黒と白のIntel Arc A770カード

7月、同じくドスパラ秋葉原本店に入荷した「Intel Arc A770 Challenger SE 16GB OC」(左)

 さらに12月には、新世代のミドルレンジGPU「Intel Arc B580」を搭載したカードが複数社から5万円弱~5万3000円弱で売り出されている。発売直後は「非ゲーム層のニッチな需要だと思います」と入荷点数を絞るコメントがいくつかのショップから聞かれたが、間もなくして「案外よく売れている」との評判が広がるようになった。

 2月下旬に再編して誕生したパソコン工房 秋葉原パーツ館は「前世代よりゲーム性能が上がっていて、動画エンコードもしつつゲームも楽しみたいという人にはちょうどいい選択肢といえますね」と評価していた。


12月初旬、TSUKUMO eX.に入荷した「Intel Arc B580 Limited Edition」

12月末、パソコン工房 秋葉原パーツ館に再入荷した「Intel Arc B580」のトールケース

 次は、CPUと対応するプラットフォームのトレンドを振り返ろう。

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