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実売6万円台の「GEEKOM NUC A6」は“コスパ最強モデル”なのか 実際に試して分かったこと(1/3 ページ)

さまざまな小型PCを手掛けるGEEKOMから、実売6万円台のコスパ良好モデル「GEEKOM NUC A6」が登場した。実機を試して分かったことをまとめた。

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 さまざまなミニPCを手掛けるGEEKOMから、Ryzen 7 6800Hを搭載した「GEEKOM NUC A6」が発売された。同社の直販価格は32GBメモリ、1TBのストレージという構成で6万8000円だ。

 GEEKOMのミニPCには、Intel Coreを搭載したビジネスモデルや、Ryzenシリーズ採用のゲーミングモデルなど、複数のバリエーションが展開されている。その中でも今回のA6は「コスパ最強」をうたうモデルとなっている。

 搭載されるRyzen 7 6800Hは少し古めのプロセッサではあるが、数年前にはハイエンドゲーミングPCにも採用されていたものだ。CPU内蔵GPUとしてRadeon 680M Graphicsを利用でき、「コスパ最強」もうなずける。

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 このGEEKOM A6を試用する機会を得たので、どの程度使えるのかを紹介していこう。


GEEKOMのミニデスクトップPC「GEEKOM NUC A6」

GEEKOM A6のパッケージ。非常にシンプルだ

片手に収まる小型デスクトップPC

 A6の本体サイズは約112.4(幅)×112.4(奥行き)×37(高さ)mmと、片手で持てるコンパクトなボディーだ。天面と側面はアルミニウム合金製で質感も高い。ディスプレイ背面に設置するためのVESAマウントプレートも標準で付属している。

 なお、ボディー自体はポート類の配置も含めて、以前取り上げた「GEEKOM NUC A8」や「GEEKKOM A7」と共通で、コストダウンを図っているのだろう。


本体は約112.4(幅)×112.4(奥行き)×37(高さ)mmの正方形で、アルミボディーなのでスタイリッシュな印象を受ける

まさに手のひらサイズと言っていいだろう

重量は実測で431gと、500mlのペットボトルよりも軽い

底面はプラスチック素材でできており、この部分に無線関連のアンテナが入っている。ねじ穴はVESAマウントプレートの取り付け用だ

ACアダプターは最大120W出力で、サイズは実測で65(幅)×98(奥行)×25(高さ)mmある。電源端子はアース付きの3ピン仕様だ

付属品一式。VESAマウントプレートやHDMIケーブルが付属する

底面のゴム足を外すとネジにアクセスできる

底面のカバーを外したところ。アンテナ線があるので注意したい。本体にかぶさった金属プレートは、SSDの放熱版も兼ねている

ヒートシンクを兼ねる板を外したところ。Wi-Fi用のアンテナがあるので、外す際は注意しよう

 メモリは32GB(16GB×2/DDR5-5600)で最大64GBまで増設可能だ。ストレージはPCIe 4.0 x4対応のM.2 SSD(容量は1TB)を搭載する。中央にはM.2 2242サイズの空きスロットがある。


金属プレートを外すと、SSDやメモリが現れる

メモリやSSDを外したところ。拡張性はそれなりにあるのが分かる

評価機には、2基のDDR5モジュール(16GB×2/DDR5-5600)が装着されていた

SSDの容量は1GBで、評価機にはキングストン製のPCIe 4.0 x4のモジュール(OM8PGP41024Q-A0)が採用されていた

SSDの下に無線LANモジュールが搭載されている。モジュールはAW-XB591NFでMediaTek MT7922A22Mを備え、Wi-Fi 6E対応の無線LANとBluetooth 5.2を利用可能だ
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