PCいらずで「液タブ」の夢を見たい! HUIONの新型タブレット「Kamvas Slate 13/11」を試して分かった現実:ある日のペン・ボード・ガジェット(1/4 ページ)
HUIONから、液晶タブレットの新モデル「Kamvas Slate 13」と「Kamvas Slate 11」が発売されました。これ1台でお絵描きが完結できるのか、実機を試してみました。
こんにちは! refeiaです。
仕事柄、低価格な液タブを調べることもあるんですが、たびたび見かけるレビューコメントに「PCがないと使えないなんて知らなかった」というものがあります。
そうなんです、おそらく子供におねだりされた親御さんみたいなパターンが多いかと思いますが、液タブにPCが必要なんてのは高度な知識なわけです。同時に、そんな面倒ならいらなかった、というのもありがちな感想です。
PCはいらない? ならばタブレット端末だ。というわけで今日はHUIONから発売された筆圧ペンつきのAndroidタブレット「Kamvas Slate 13」を見ていきましょう。
同社の液タブブランド「Kamvas」の名前を継いだ本機は、ディスプレイにはアンチグレア処理を施したガラスを採用し、「H-Pencil」と呼ばれる筆圧と傾き検知に対応したペンが付属していて、ある意味で液タブのような仕様です。
価格は同社の公式オンラインストアで7万4999円です。大型でアンチグレアガラスという貴重な仕様を考えれば、これでお絵描き用途に使えるならば相当リーズナブルだと思います。そのあたりをじっくり探っていきましょう(ネタバレですが、そう簡単にはいかない、という結論になります)。
また、本機には同時期に発売された「Kamvas Slate 11」というバリエーションモデルもあります。こちらは多くの仕様が共通で4万9999円と、さらにリーズナブルになっています。以後は13を中心に見ながら、適宜11にも触れていきます。
Kamvas Slate 13はどんなタブレット?
まずは、タブレット端末として両モデルの主なスペックを見ていきましょう
| 主なスペック | Kamvas Slate 13 | Kamvas Slate 11 |
|---|---|---|
| SoC | MediaTek Helio G99 | |
| メモリ | 8GB | |
| ストレージ | 256GB | 128GB |
| microSDカードスロット | ○(最大1TBまでサポート) | |
| ディスプレイ | 12.7型液晶 | 10.95型液晶 |
| 画面解像度 | 2176×1600ピクセル | 1920×1200ピクセル |
| リフレッシュレート | 60Hz | 90Hz |
| 重量 | 約682g | 約500g |
| OS | Android 14 | |
性能的には数年前のミドルスペックAndroidぐらいです。処理が重いクリエイティブ用途やゲームには心もとないものの、Web閲覧や一般的なアプリは、iPhoneやAndroid上位機に慣れていたらスムーズさに差は感じるとしても、普通にサクサク使えます。
また、動画のDRM対応状況をチェックするアプリ曰く、Widevineは「L3」とのことでした。商業作品系の動画サービスの利用を見込んでいる人は注意が必要だと思います。
豪華な付属品
外観と付属品も見てきましょう。外観は金属ボディーの普通のタブレットで、指紋が目立ちやすい色ではありますが、質感は良いです。
アンチグレアガラスの画面は質感も触り心地もよく、反射をよくぼかしてくれます。文字などのシャープさも損なわれていないので使いやすいです。
また、HUIONは液タブでもそうですが、付属品が充実しています。
筆圧ペンだけでなく、ペンが装着できるケース、手袋、替え芯も3本ついています。充電器は付属しておらず、一般的なUSB充電器を利用できます。
ケースは普通のタブレット的な角度だけでなく、ペンを使いやすい角度で安定して設置できました。
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