2025年のお盆期間に目立った「10年振りの自作勢」&「風量強化勢」:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
猛暑が続く中で、お盆期間のPCパーツショップは盛況だった。とりわけ目立っていたのは、久しぶりの自作で一式組むベテラン勢と、とにかくマシンを冷やしたい勢だった。
2025年のお盆期間に人気を集めたパーツをPCパーツショップに尋ねたところ、多くの店舗で挙げられたのはRyzenと対応マザーボードだった。
パソコンSHOPアークでは1万500円の特価としていた「Ryzen 5 3400G」が期間中に売り切れた。パソコン工房 秋葉原パーツ館でも「トータル予算を抑えてバランスの良いマシンを一式組みたいという人が目立ちましたね」と話していた。
「DDR3からの人も全然いますよ」――お盆のRyzen人気の背景
その背景にあるのは、10月14日に迫るWindows 10のサポート終了だ。この動きは7月下旬にも報じたが、「その後もじわじわと伸びています。おそらく今後も」(ドスパラ秋葉原本店)とのことで、Windows 11マシンを組み立てようとアキバを訪れた乗り換え勢が少なくないようだ。
「CPUが11非対応だから、そこだけアップグレードしたいという方もいらっしゃいました。ただ、そうなるとマザーボードも、となるとメモリも……ということになって、ボトルネックを考えると一式組み直した方が合理的となる場合が多いんですよね。それで一式組もうとなる方が珍しくないです」(同店)
Windows 10のリリースは2015年7月末だが、前バージョンのWindows 8.1から無償でアップグレードする道筋もあり、ハードウェアはそれよりも古い時期のものを使い続けている人もいる。そのため、パソコン工房 秋葉原パーツ館では「10年以上ぶりの自作、という人も少なくないです」という。
久しぶりの自作の場合、とりわけメモリの枚数に違和感を覚える人が多いそうだ。「DDR5は基本的に2枚挿しになりますからね。DDR3や4になじんでいる人に向けて解説ポスターも作りました」(同店)
Windows 10からの乗り換え需要は多くのショップで想定内だったこともあってか、ジャンル単位でみればどのショップでも潤沢な在庫がそろっているという。お盆が過ぎた今週末も、安心して乗り換えできそうだ。
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