Windows 10のサポートが切れ、なぜか浮き上がった光学ドライブ需要:古田雄介の週末アキバ速報(1/2 ページ)
ここ最近の秋葉原のPCパーツショップには、パソコン内蔵型の光学ドライブを求める人が増えているという。そこにはさまざまな背景があり、内蔵型光学ドライブの在庫はなかなか少ない。
Windows 10のサポートが終了してから、初めての週末を迎える秋葉原のPCパーツショップ。Windows 11への乗り換え需要は「ピークアウトした」という店もあれば、「まだまだこれから増えそうな気配です」という店もある。
しかし、総じてみればWindows 7や同8(8.1)のサポート終了時よりも焦りの空気はなく、落ち着いた空気が漂っているように思える。
「BDドライブはもう枯渇」――にわかに注目される光学ドライブの在庫
そうした中で、多くのショップで耳にしたのが内蔵型光学ドライブを探している人が増えたという情報だ。TSUKUMO eX.は「Windows 11環境でも10と同じように光学ドライブをマシンに入れたいという人がけっこういます」という。
ドスパラ秋葉原本店も「書き込み速度を重視して、内蔵型を求めている人が多いかもしれません。外付けだと、どうしても頭打ちですから」と話していた。
しかし、内蔵型のBD-Rドライブは既にアキバ全体で払底しており、ようやく少数のDVDマルチドライブが見つかる程度だ。それも間もなく姿を消すとみられている。「全然入ってきません。市場在庫を探すといっても、ご覧の通りですしね」(パソコン工房秋葉原パーツ館)といった状態だ。
別のあるショップは「今の自作マシンは排熱や見た目の観点から、光学ドライブが入る隙がないんですよね。グラフィックスカードは長大になっていますし、CPUやM.2 SSDの冷却も昔より意識する必要がありますし。ドライブ類はバックヤードが当たり前になっています。どうしても光学ドライブが必要という人でなければ、卒業も視野に入れていいんじゃないかと思います」と言い切る。
それでも5インチベイに光学ドライブを組み込みたい人は、今のうちにドライブと対応するPCケースを確保しておくのが良さそうだ。
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