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ケンジントンが大玉トラックボール「Expert Mouse TB800 EQ」を発表/片手サイズのキーボード付きPC「OmniOne 5.7」がKickstarterに登場週末の「気になるニュース」一気読み!(2/3 ページ)

うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、11月9日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!

OpenAIが「GPT-5.1」を発表 「Instant」と「Thinking」の2モデル

 OpenAIは11月12日、ChatGPTの新モデル「GPT-5.1」を発表した。GPT-5からのアップデートとなり、より自然な会話スタイルと処理速度の向上を実現する。有料ユーザーから順次展開されるという。


OpneAIがGPT-5.1を発表した

 GPT-5は当初、反応が“冷たくなった”として、ユーザーから批判を受けていた。GPT-5.1はこの意見を受け止め、知性とコミュニケーションスタイルの両方で飛躍的な向上を実現したという。

 GPT-5.1には2つのバリエーションが用意されている。「GPT-5.1 Instant」は標準でより温かみのある会話調となり、複雑な質問に対して適応的推論を活用して回答の精度を高める。

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 一方、「GPT-5.1 Thinking」は高度な推論モデルで、問題の複雑さに応じて思考時間を動的に調整し、簡単なタスクは高速に、複雑なタスクではより徹底的に回答する。

 なお、GPT-5.1 Instantは初めて、より困難な質問に回答する前に考えるべきかどうかを判断する適応的推論を使用するようになった。これにより、迅速に応答しながらも、より徹底的で正確な回答が可能になるという。この改善は、AIME 2025やCodeforcesなどの数学やコーディングの評価において、大幅な性能向上として反映されるとしている。

 また、GPT-5.1では会話スタイルのカスタマイズ機能が強化された。「プロフェッショナル」「フレンドリー」「率直」「ユニーク」「効率的」「オタク風」「皮肉屋」など8つのプリセットから選択できる。OpenAIは、ユーザーによって好みの会話スタイルが異なることを認識し、ChatGPTをより個人に合わせた体験にすることを目指している。

 GPT-5.1 InstantとThinkingは、Pro/Plus/Go/Businessの有料ユーザーに先行提供され、その後は無料ユーザーにも展開される予定だ。エンタープライズおよび教育機関向けユーザーには7日間の早期アクセス期間が設けられる。APIも今週中に更新され、開発者は新モデルを利用できるようになる。

「1Password」がOSのパスキー同期プロバイダーとして登録可能に

 パスワードマネージャーアプリ「1Password」のWindows向け最新版となる「1Password for Windows 8.11.18」が11月11日にリリースされた。本バージョンでは、1PasswordをWindows 11のパスキー同期プロバイダーとして登録できるようになった。


1Passwordの最新版で、Windowsのパスキー同期プロバイダーとして登録可能になった

 パスキーは、FIDO2規格に基づいたパスワードレス認証方式だ。従来のパスワード入力に代わり、指紋認証や顔認証などの生体情報を使ってログインできる。

 デバイス内に秘密鍵を安全に保存し、サーバ側には公開鍵のみを登録することで、フィッシング詐欺の対策として有効とされている。より安全で便利な認証方法としてAppleやGoogle、Microsoftなどが推進している。

 Windows 11も既にパスキーに対応しているが、パスキーはデバイスに保存されるため、他のデバイスと同期したりすることはできなかった。しかし、2024年6月からWindows Insider ProgramのDevチャネルで「パスキー同期プロバイダー」という仕組みをテストしており、1Passwordなどサードパーティー製パスワード管理ツールにパスキーを保存できるようになっていた。

 この仕組みは2025年9月に正式リリースされていたが、1Password側もようやく正式版としてリリースしたことになる。

 なお、利用するには、MSIX形式のインストーラーを使った1Passwordが必要になる。以前に非対応版をインストールしている場合は、アンインストール後にMSIX版を再インストールすれば利用可能になる。

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