マイクロOLED採用のサングラス型ディスプレイ「VITURE Luma Ultra」を試す XREALのライバルになれるか?:武者良太の我武者羅ガジェット道(5/5 ページ)
PCやスマートフォンの映像を入力して、目の前に大きな仮想ディスプレイを表示できるサングラス型のスマートグラスに新製品が登場。その実力は?
ハンドトラッキングの実用度は?
さて、前述したようにVITURE Luma Ultraはハンドトラッキングも可能です。しかし、現時点においては周辺機器「VITURE Pro ネックバンド」と接続した状態でなければ6DoF+ハンドトラッキングが使えません。
6DoF&ハンドトラッキング用のカメラはVITURE Luma Ultra側に備わっているので、アプリの開発が進めば普通のスマートフォンやPCと接続している時でも使えるようになるかもしれません。ここは今後に期待といったところですね。
ハンドトラッキングの精度やスピードは及第点です。周囲の光が影響しているのか、使用する場所によってトラッキングが飛ぶことがありましたが、こちらもアプリの開発状況次第で改良が進むとみました。
本体にはせっかくハンズフリー動画が撮れそうなセンターカメラを備えているので、こちらの画質もチェックしてみました。明暗差が著しい場所だと白飛び/黒潰れが多く、残念ながらダイナミックレンジは低めでブレ補正もないようです。ただ、これは他社のスマートグラスも同じことです。AIを用いた文字認識/オブジェクト認識用としては、十分な性能があるとも考えられます。
短期間でユースケースを増やせるかどうかが勝負か
VITUREの6DoF搭載スマートグラスとして初物となるVITURE Luma Ultraのポテンシャルは極めて高いと感じますが、それを使えるアプリはまだ少数です。VITURE Proネックバンド向けに、ハンドトラッキングで遊ぶ“3D版アングリーバード”のようなゲームと、インタラクティブな太陽系の恒星/惑星辞典アプリが用意されているのみで、これから世に価値を問うていくデバイスといえます。
また、2026年1月には視野角が58度と広いハイエンドモデル「VITURE Beast」の発売も予定されています。
その気になれば誰でも新興デバイスを購入できる時代ですが、Apple Vision Proなどの事例を考えると、購入後すぐに活用できるユースケースが用意されていないと、ネガティブな印象が広がることがあるでしょう。
VITUREには世界各国の開発者コミュニティーと連携し、VITURE Luma Ultraの魅力を体験しやすい環境作りを頑張って欲しいと感じます。
(製品協力:VITURE Inc.)
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