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約75万円のグラボ「ASUS ROG Matrix GeForce RTX 5090」を試す 見た目だけでない高いパフォーマンスが強み(1/3 ページ)

ASUS JAPANが、ASUSのグラフィックスカード事業30周年を記念したフラグシップグラフィックスカードを発売した。値段もさることながら、販売数も少ないレアな一品を試してみよう。

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 ASUS JAPANは2025年末、「ROG Matrix GeForce RTX 5090」というグラフィックスカードを発売した。ASUSTeK Computer(ASUS)のグラフィックスカード事業30周年を記念した数量限定モデルで、国内での実売価格は75万円前後という価格設定も含め、自作PC市場において大きく注目を集めたことは記憶に新しい。

 数量限定であることに価格設定も相まって、個人では購入のハードルが少し高そうな本製品だが、「記念モデルだけどうしても手に入れたい……!!」「欲しいけど、値段が値段だからどういう製品なのか見極めてから考えたい」という人もいるだろう。

 そんな中、ASUS JAPANから「ROG Matrix GeForce RTX 5090を試してみないか?」と声がけいただいた。せっかくの機会なので、いろいろな角度からチェックしてみよう。

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ASUS ROG Matrix GeForce RTX 5090のパッケージ。右上にある印字のある通り、本製品はASUSのグラフィックスカード事業の30周年を記念して登場するモデルだ

パッケージからして重厚感あり

 手始めに、ROG Matrix GeForce RTX 5090の外観をチェックしていこう。

 外装パッケージには、NVIDIAのGeForce搭載製品ではおなじみのグリーンのタグラインが入っている。

 GeForce RTX 5090を搭載している製品は本体が大きく、その分パッケージも大きくなりがちだ。その点で本製品もご多分に漏れず、撮るだけでも結構大変だったりする。スマートフォンと並べて撮ってみたが、見比べればその大きさが良く分かるだろう。


スマートフォン(Googleの「Pixel 9a」)と並べてパッケージを撮ってみた。どれだけ巨大かよく分かると思う

 外装パッケージの中には、ROG Matrix GeForce RTX 5090の入った特製の内箱が隠れている。本製品の形状に合わせて作られており、部屋に飾っておきたいくらいに格好いい。

 この特製ボックスに付いているマグネットで留められた帯を引っ張ると、本製品が姿を見せる。


内箱は、本製品の特徴的な形状に合わせた特別なものだ

内箱に付いている帯を外して引き出すと、本体と“対面”できる。帯はマグネットで固定されており、かなり凝った作りだ

 限定モデルということもあり、ROG Matrix GeForce RTX 5090の本体はROG(Republic of Gamers)ブランドのイメージカラーでもある赤をあしらったオリジナルクーラーを搭載している。この赤色は「深紅」というよりは「朱色」に近いもので、金属感や高級感のある仕上げだ。

 クーラーのファンは合計4基構成で、上向きに1基、下向きに3基を備えている。


ROG Matrix GeForce RTX 5090が搭載するオリジナルクーラーは、その形状から「古墳」とも呼ばれる特徴的な形となっている

先端部には30周年記念モデルを示すエンボス加工が施されている

 GeForce RTX 5090の定格消費電力(TGP)は575Wだが、本製品はオーバークロック(OC)モデルということであり、最大消費電力が800Wとなっている。ただし、この最大消費電力で駆動するには、補助電源として通常の12V-2x6コネクターに加えて、ASUSの裏面配線設計「BTF(Back-To-the-Future)」用の電源コネクターから“も”給電を受ける必要がある。

 「最大800Wとか、過剰じゃないか?」と思うかもしれないが、定格動作をするGeForce RTX 5090でも、負荷が大きくなると瞬間的に消費電力が595Wを超えることがある。800W給電を可能とすることで、ブースト(オーバークロック)時の動作をより長く、安定して行えるようにしているのだ。

 なお、本製品のクーラーには液体金属やベイパーチャンバーも用いられている。本来であればかなり発熱するであろうGeForce RTX 5090を、快適かつ安定して動作させられるように“力を入れた”製品だともいえる。

 なお、BTF用電源コネクターは着脱可能で、必要に応じて取り付ける形となっている。外観を重視する場合は1つのコネクターから給電を受けて、パフォーマンスと安定性を重視する場合はBTF用コネクターも取り付けて2つのコネクターから給電を受ける――そんな使い分けも可能だ。


バックプレートは全面カバーで、外装パッケージと同様に30周年を記念するロゴマークが印字されている

側面側のデザインも凝っている。赤地に黒でROGのイメージカラーでまとめられているので、ROG製品で固めると一層“映える”デザインだ

マザーボード側の普段見えない側から見ると、放熱のためのヒートシンクやヒートパイプを確認することが可能だ

映像出力端子はDisplayPort×3、HDMI×2という構成だ。カードの厚さはブラケットは2段分使用するが、クーラーに厚みがあるため3.9段分のスロット空間が必要となる

補助電源用の12V-2x6コネクターは、BTF電源コネクターのみを使う場合はカバーで隠しておける

一方で、BTF用電源コネクターは必要に応じて着脱する形となっている

BTF用電源コネクターを取り付ける場合、かなり奥まった場所に取り付けることになるので、隣接するケーブルを断線させないよう注意が必要だ

記念モデルらしい付属品もあり

 続いて、ROG Matrix GeForce RTX 5090の付属品も紹介していこう。

 先述の通り、ROG Matrix GeForce RTX 5090の補助電源端子は12V-2x6コネクターが基本だ。そのため、同コネクターを持たない電源ユニット用に旧規格の「8ピン×4」構成の変換ケーブルが付属する。8ピンコネクターは1基当たり最大150Wの電源供給が可能なので、「150W×4=600W」と、GeForce RTX 5090を動かすには十分な電力を確保できる。

 その他、ケーブルを留めるタイや重量級のグラフィックスカード本体を固定するためのステーといった“実用的な”付属品も用意されている。


PCI Expressの旧規格用の補助電源ピン(8ピン)×4との変換ケーブルが付属する。このケーブル自体は他のGeForce RTX 5090搭載製品と同じもので、NVIDIAから供給を受けている

 本製品で特徴的な付属品として、歴代のASUS製グラフィックスカードがデザインされたトランプや、基板をイメージした定規も封入されている。

 特別なパッケージもそうだが、これら付属品も部屋の一角に飾りたいアイテムだ。


付属品はグラフィックスカード本体を固定するステーやケーブルタイといった実用的なものに加え、基板イメージの定規などグッズまで入っている

歴代グラフィックスカードがデザインされたトランプも付属する

ROGブランドのグラフィックスカードではおなじみのドライバーやGPUスタンドも、カード本体と同じカラーリングとなっている

ドライバーはビットの交換でプラス/マイナスの両方に対応する親切仕様だ
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