約75万円のグラボ「ASUS ROG Matrix GeForce RTX 5090」を試す 見た目だけでない高いパフォーマンスが強み(3/3 ページ)
ASUS JAPANが、ASUSのグラフィックスカード事業30周年を記念したフラグシップグラフィックスカードを発売した。値段もさることながら、販売数も少ないレアな一品を試してみよう。
クリエイター向けアプリの動作も高速!
ここからは、GPUが活躍する場面も増えているクリエイター向けアプリでの動作をチェックしていく。
Blender Benchmark
2D/3Dアニメーション製作ツール「Blender」をベースとしたベンチマークテストアプリ「Blender Benchmark」のWindows版を用いて、パフォーマンスの比較を行った。今回は「Monster」「Junkshop」「Classroom」の3つのシナリオにおいて、1分間当たりの生成サンプル(オブジェクト)数を計測した。結果は以下の通りだ。
- Monster
- ROG Matrix GeForce RTX 5090:7542.602374個
- GeForce RTX 5090 Founders Edition:7158.741924個
- Junkshop
- ROG Matrix GeForce RTX 5090:4059.137010個
- GeForce RTX 5090 Founders Edition:3850.060831個
- Classroom
- ROG Matrix GeForce RTX 5090:3855.118658個
- GeForce RTX 5090 Founders Edition:3588.898376個
結果を見てみると、定格から最大クロックを引き上げた分だけ性能が向上している。比率でいうと5~10%といったところで、先のゲームベースのベンチマークテストとおおむね同様だ。
余談だが、筆者は2025年に3Dプリンタを購入したことで、3Dモデリングをする機会が非常に増えた。ゲームに使うような複雑なモデリングを行うことは少ないが、ROG Matrix GeForce RTX 5090のスコアを見ていると、日常的に触っている3Dモデリングがだいぶ快適になりそうで、喉から手が出るほど欲しくなる。
Adobe Premiere(4K動画書き出し)
次のテストは「Adobe Premiere」を使って、4K動画のエンコードに要する時間を比較する。今回は「GoPro HERO 10」で撮影した数本の4K動画を30分ほどにまとめて書き出すのに要した時間をまとめた。結果は以下の通りだ。
- ROG Matrix GeForce RTX 5090:5分22秒
- GeForce RTX 5090 Founders Edition:5分44秒
わずかだが、ROG Matrix GeForce RTX 5090の方が速く書き出せている。
GeForce RTX 50シリーズでは、エンコーダーの世代が新しくなった。これにより先代以上に書き出しは高速になっているのだが、同一世代でも電力供給や冷却に余裕のある設計になっていることで、より高速の書き出しが可能になっているようだ。
なお、テストでは動画そのものの編集/加工は特に行っていない、ただの“つなぎ合わせ”作業になるが、本格的に動画の編集を行っている場合は数時間かけて編集を行い、そして書き出しを行った完成品をいち早く、納品やアップロードし作業を完了したいと考えているはずだ。
ROG Matrix GeForce RTX 5090はそうした動画編集者の「いち早く終わらせたい」を叶えてくれるグラフィックスカードとなる。
単なる「記念モデル」とするのはもったいない1台
ASUSのグラフィックスカード事業30周年の記念モデルとして登場したROG Matrix GeForce RTX 5090だが、外観から付属品、そして性能のどれをとっても30周年の記念にふさわしい内容だ。
価格や入手性はなかなか難しい部分こそあるものの、現時点でコンシューマー向けのGPUとしては最高性能であるGeForce RTX 5090のポテンシャルを、安定して引き出せるというのは大きな魅力といえる。
同社の“30年の集大成”として、完成度の高いグラフィックスカード――値段に見合った価値は間違いなく得られるだろう。
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