BenQ独自の画質補正技術Senseyeを搭載しているのも大きな特徴だ。Senseyeは、「コントラスト強化」「カラーマネジメント」「シャープネス強化」の3つの画像補正エンジンで構成されており、手動での画質調整をしなくても、さまざまなソースの画像をより鮮やかに、より滑らかに映し出すことが可能だ。Senseyeの詳細は、こちらの記事を参照してほしい。
FP222Wには、用途別に「標準」「動画」「ダイナミック」「写真」の4つの画質モードがあり、標準を除くモードでSenseyeが自動的にオンになる。Senseyeがオンの状態では、黄色や緑といった原色が濃厚に表示され、ハイライトとシャドーの明暗差が強調されるなど、全体的に見栄えのよい画像になるので、動画やスライドショーの視聴で重宝するだろう。
液晶パネル部の左側面には操作ボタンが用意されている。ボタンは上から、「電源」「ENTER」「上/輝度調整」「下/コントラスト調整」「MENU」「MODE」「INPUT」「ikey」の順番で並ぶ。OSDの操作は、MENUボタンで起動し、上ボタンと下ボタンでメニュー選択、ENTERボタンで決定するという手順だ。アナログ接続時にikeyを押すと、画面の水平/垂直位置、クロック、フェーズが自動調整される。MENUボタンでは画質モードの変更、INPUTでは映像入力信号の切り替えを行う。
OSDは輝度、コントラスト、鋭さ(1〜5に設定可能)など、基本的な調整項目が揃っている。色温度は、標準、薄赤、薄青、ユーザーの4種類から選択可能だ。薄赤では色温度が低めに、薄青では色温度が高めになる。ユーザーを選べば、赤、緑、青の各色を個別に微調整できるが、出荷時の状態で色調に問題はないため、基本的には標準でよいだろう。
FP222Wは、独自の画質補正機能を備えた22インチワイドの大画面モデルながら、BenQ Directでの販売価格は5万2800円と求めやすいため、幅広いユーザーに向くモデルと言える。特に、19インチ液晶ディスプレイではちょっと物足りない、かといって24インチワイドモデルほどの高性能は不要といったミドルレンジ以上のユーザー層にマッチするだろう。送料が無料なうえ、液晶パネルとバックライトを含めた3年間フル保証が受けられる点もありがたい。
BenQが大画面のワイド液晶搭載モデルを入手しやすい価格帯で提供し続ける姿勢には、同社のワイド液晶ディスプレイにかける熱意が感じられる。今後のラインアップ展開にも大いに期待したい。
FP222Wの主なスペック | |
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パネルサイズ | 22インチワイド |
表示エリア(H×V) | 473.76×296.1ミリ |
画面解像度 | 1680×1050ドット |
最大発色数 | 約1677万色 |
画素ピッチ | 0.282×0.282ミリ |
水平周波数 | 30〜82kHz |
垂直周波数 | 56〜76Hz |
視野角 | 上下170度/左右160度(コントラスト比5の場合) |
輝度 | 300カンデラ/平方メートル |
コントラスト | 700:1 |
応答速度 | 5ms |
PC入力端子 | DVI-D、D-Sub 15ピン |
ビデオ入力端子 | − |
USB | − |
音声入力端子 | − |
ヘッドフォン端子 | − |
チルト角度 | 前2度/後22度 |
スイベル角度 | − |
ピポット対応 | − |
VESAアームマウント規格 | 100×100ミリ |
電源 | 本体内蔵 |
消費電力 | 最大49ワット/待機時約1ワット |
本体サイズ | 518(幅)×170(奥行き)×422(高さ)ミリ |
重量 | 約5.8キロ |
主な付属品 | アナログRGBケーブル×1、DVIケーブル×1、電源ケーブル、ドライバCD-ROMなど |
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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年12月31日