“音”がよくなると、ゲームの腕前も上がる!?――「FORIS FX2301TV」開発者は語る：EIZO×SEGAの強力タッグで開発（3/3 ページ）

[PR／ITmedia]

PR

音響の追求でゲーミングディスプレイはさらに進化する

――　FORIS FX2301TVのサウンド機能には、数々のこだわりと労力が注がれていることが分かりました。サウンド機能の開発者として、当初の目標はどれくらい達成できたのでしょうか。

森下　正直にいって100％とまではいきませんが、納得できるところまでは創り込めました。サラウンドによってゲーム体験の質を上げるとともに、疲労の軽減にも貢献できたと考えています。また、今回の開発でヘッドフォンサラウンドの新しい課題も見えてきたので、今後はその部分を追求していきたいです。次の製品はどのようなコンセプトになるか未定ですが、スピーカーの音質ももっと突き詰めたいですね。

　また、FORIS FX2301TVは初めてヘッドフォン向けバーチャル5.1chサラウンド機能を搭載したモデルですから、ぜひユーザーの意見を聞いて考えていきたいと思います。

瀬津丸　ゲーム向けのヘッドフォンサラウンドとしては、十分に満足できるものになっています。映像と音の一体感、サウンドクリエイターの意図なども、きちんとプレイヤーに伝わるのではないでしょうか。

――　今回は製品開発で初めて手を組まれたわけですが、今後ディスプレイメーカーからゲームメーカーに望むこと、反対にゲームメーカーからディスプレイメーカーに望むことがあれば、聞かせてください。

森下　これはゲームに限った話ではないのですが、例えばサウンドのボリュームだけ見ても基準がバラバラで、ソースによって音が大きすぎたり小さすぎたりします。これはコンテンツ制作側の調整ですが、音量がばらつくと、ディスプレイの音声出力に問題があると思われてしまうこともあります。こうした問題を解消する、音声の規格みたいなものがあると、製品開発もしやすいと思います。

瀬津丸　セガのゲームサウンドは、マルチチャンネルのスピーカーを設置し、サラウンド環境が整った会社のスタジオをリファレンスとして創り込んでいます。FORIS FX2301TVのヘッドフォン向けサラウンド機能はゲーム用ディスプレイとして大きな進歩ですが、将来的な希望としては、ヘッドフォンでもサラウンドスピーカーと同レベルの包囲感が味わえるようになるといいですね。

　とはいっても、サウンドを重視した液晶ディスプレイはほとんど存在しないので、FORIS FX2301TVのようにサラウンド機能まで備わった製品が出てきたことだけでも単純にうれしく思います。例えば、こうした製品を社内で使うようになれば、きちんとした音でゲームをプレイしてくれるスタッフが増えて、ゲームサウンドへの理解がより深まり、サウンドチームの評価も上がるのではないでしょうか（笑）。そういうことも含め、ナナオさんには今後も音にこだわってもらいたいです。

――　最後に、ゲーミングディスプレイの導入を検討されているユーザーに向けて、メッセージをいただけますか。

瀬津丸　ゲーム用のディスプレイは個人的に注目している製品ジャンルですが、率直にいってFORIS FX2301TVはとてもいい音が出ます。ぜひゲームで聴いてみてください。これを機に、高音質なゲーミングディスプレイが盛り上がってほしいです。サラウンド環境が一般化すれば、それに合わせてゲームデザインにおける音の創り方もさらに進化するでしょう。

　音とは関係ない機能ですが、FORIS FX2301TVのスルーモードも非常にありがたいです。ゲームプレイ時に描画の遅延が明らかに感じられる液晶もありますが、FORIS FX2301TVではコントローラーの操作が画面に即座に反映されるのがいいですね。

森下　今回はゲーム向けディスプレイの開発ということで、サウンド面でもゲームプレイのお手伝いをしたいという思いがありましたが、FORIS FX2301TVでそれを形にできてよかったです。音が違うと、ゲーム体験が大きく変わることを実感していただけると思います。ゲーム向けディスプレイとしてのこだわりには自信があります。

　また、製品のメインコンセプトは“ゲーム”ですが、プライベートなテレビとして、家電のテレビ製品に負けない倍速駆動と倍速補間を搭載しているのも見どころです。最近では、映画やアニメなどでビジュアルとサウンドの両方が密接に関係した作品も増えていますので、幅広いコンテンツの視聴にもおすすめできます。ゲーム機はもちろん、AV機器やデスクトップPC、ノートPCなど、さまざまなデバイスをつないで、マルチに使っていただけると幸せです。

――　ありがとうございました。

「龍が如く」関連グッズをプレゼント！

　「龍が如く」シリーズプロデューサー・名越稔洋氏の書籍「龍の宿命 『龍が如く』を作った男」と「龍が如く4 伝説を継ぐもの」をフィーチャーした「Kamutaiマガジン」をセットにして3名さまにプレゼントいたします。

　ご希望の方は下記フォームに必要事項を記入の上ご応募ください。締め切りは8月31日。当選された方には、メールでご連絡を差し上げます。

　※記入していただいたメールアドレスは、当選のご連絡以外に使用することはございません。

※こちらのプレゼント応募を締め切りました

© SEGA