Windows Vistaのリリースは当初の予定より遅れたが、その遅れも、そしてその後のリリースも、新規PC需要にはあまり大きな影響は与えていない――米調査会社In-Statが5月23日、報告した。
同社は2009年の世界全体でのPC販売予測を、3億台と見積もっている。
Vistaのリリースにより、短期的にはPC需要の拡大が見込まれている。Vista搭載機を入手するための買い控えの反動が、今後2四半期に起こると期待されるからだ。ただしこれは単に昨年の減少分を相殺するだけで、新規需要には結びついていないという。しかしVista入手を希望する平均的な消費者は、Vista導入に際しシステムのアップグレードではなく、そっくり買い替えたいと考える傾向が強い。
企業の新規PC需要は従来と変わらず企業の買い替えサイクルと結びついている。一方でVistaから大きな恩恵を期待できるのはメモリメーカーで、2010年にかけてMOSメモリ需要は年間20%以上伸びるとIn-Statはみている。
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