連載
VistaのHDDキャッシュ設定を変更して高速化する:サクッとおいしいVistaチップス 33枚め(2/2 ページ)
Vistaの動作を手軽に高速化したいなら、HDDのキャッシュに関する設定を見直すのも手だ。特にノートPCでは、リスクを少なく高速化が図れるだろう。
ライトバックキャッシュの効果を検証する
HDDのライトバックキャッシュを有効にすることで、当然パフォーマンスは向上するはずだが、実際にどの程度の性能差が生じるのだろうか。ここでは、設定の有効時と無効時で、ファイルコピーの速度を比較してみた。テストは、1K〜10Kバイトの小さいファイル1000個をコピーした場合と、300Mバイトのファイル1個をコピーした場合の2パターンで行った。
また、ディスクの性能を計測するベンチマークテストプログラム「CrystalDiskMark 2.0.0」も実行し、設定の有効時と無効時で結果を比較してみた。
CrystalDiskMark 2.0.0のテスト結果。左が設定を有効にした場合、右が設定を無効にした場合の結果だ。使用したHDDは160Gバイト/5400rpm/キャッシュ8MバイトのSerial ATAドライブ、CPUはCore 2 Duo T7200(2.0GHz)
テストの結果を見ると、ファイルコピーの速度とCrystalDiskMarkのスコアの両方で、ライトバックキャッシュ有効時のほうが若干ではあるものの、性能が向上している。はっきりと体感できるほどの差は出なかったが、ほんの少しでもVistaの動作を高速化したい場合には有効だろう。設定自体は非常に簡単なので、特にノートPCでは試してみる価値がありそうだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.