10倍ズームのPowerShotがコンパクトに「PowerShot SX110 IS」
光学10倍ズームレンズの“PowerShot”がコンパクトに進化。顔検出もワンボタンで利用できるほか、操作性を高める「らくらくモード」も搭載した。
キヤノンは8月26日、コンパクトデジタルカメラ“PowerShot”シリーズの新製品「PowerShot SX110 IS」を9月上旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は3万7000円前後。
「PowerShot SX100 IS」の後継となるモデル。10倍ズームレンズ(35ミリ換算36〜360ミリ)はそのまま、回路基盤の小型化や電池レイアウトの変更によってグリップ部の厚みを41.6ミリから33.5ミリへ、重量は265グラムから244.6グラムへと薄型化と軽量化を進めた。
スリム化を進めながらも、背面液晶は2.5型(17.2万画素)から3.0型(23万画素)へと大画面・高精細化が図られている。全体的なボディデザインに変化はないが、細部を見直すことでよりコンパクトさが感じられるフォルムへと改められている。
撮像素子は1/2.3型 有効900万画素CCDで、映像処理エンジンにはDIGICIIIを組み合わせる。背面には顔認識機能「フェイスキャッチテクノロジー」をワンボタンで利用できる「フェイスキャッチ」ボタンが用意されているほか、選択時には利用できるボタンが制限されるもののシンプルに撮影と再生を行える「らくらくモード」をモードダイヤルに備えている。
ブレを抑制する機能としては、レンズシフト式の手ブレ補正機構のほか、被写体の動きを検知してISO感度を制御する「モーションキャッチテクノロジー」、最高ISO3200の高感度で撮影を行った際にもノイズを抑える「ノイズリダクションテクノロジー」の3つを用意。被写体/手ブレを抑制しながら、ノイズの少ない写真を撮影できる。
対応メディアはSDメモリーカード(SDHC対応)/MMC/MMCplus/HC MMCplusで、入手性に優れた単三形乾電池が利用可能。アルカリ乾電池で約140枚、ニッケル水素電池で約400枚の撮影が行える(いずれもCIPA規格)。本体サイズは110.6(幅)×70.4(高さ)×44.7(奥行き)ミリ。
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