スリムになった定番“A”――「PowerShot A2000 IS」「PowerShot A1000 IS」
キヤノンの「Powershot Aシリーズ」がモデルチェンジ。新たに登場した「PowerShot A2000 IS」「PowerShot A1000 IS」はボディのスリム化が進められ、幅広いシーンで活躍できる。
キヤノンは8月26日、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot A2000 IS」「PowerShot A1000 IS」を9月上旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は「PowerShot A2000 IS」(以下 A2000 IS)が3万円前後、「PowerShot A1000 IS」(以下 A1000 IS)が2万20000円前後。
A2000 ISは「PowerShot A720 IS」、A1000 ISは「PowerShot A590 IS」の後継となる製品(キヤノン、顔認識対応の「PowerShot Aシリーズ」)。いずれもPowerShot Aシリーズの伝統だったがっちりとしたグリップのデザインを変更し、よりスリムなボディを実現した。
A2000 ISはA720 ISと同じくレンズシフト式手ブレ補正機構付きの光学6倍ズームレンズ(35ミリ換算は36〜216ミリ、A720 ISは35〜210ミリ)を搭載、デジタルズームの「セーフティズーム」使用時には35ミリ換算504ミリまでの超望遠撮影が行えるほか、1センチまでのマクロ撮影にも対応する。
撮像素子は1/2.3型 有効1000万画素CCD(A720 ISは1/2.5型 有効83万画素CCD)で、背面液晶のサイズも3.0型/23万画素(A720 ISは2.5型/11.5万画素)へと大画面・高精細化が進められている。
A1000 ISもA590 ISと同じく、レンズシフト式手ブレ補正機構付きの光学4倍ズームレンズ(35ミリ換算は35〜140ミリ)を搭載。セーフティズーム使用時には35ミリ換算317ミリ相当の望遠撮影が行える。マクロ撮影時には最短3センチまで接近できる。撮像素子はA2000 ISと同様の1/2.3型 有効1000万画素CCDを搭載する。
A720 ISとの変化が最も大きいのはボディデザイン。バッテリーグリップ部分のフラット化と3つのカラーバリーション(ブラウン/ブルー/パープル)によって、薄さがより感じられる軽快なフォルムに進化した。
いずれにも画像処理エンジンは「DIGIC III」。顔認識機能「フェイスキャッチテクノロジー」が搭載されており、背面の専用ボタンワンプッシュで、顔優先AF/AE、赤目補正、顔優先FE、顔優先AWBといった機能が利用できる。また、撮影時にカメラが自動的に最適な設定を行う「らくらくモード」が利用でき、暗いシーンやマクロの撮影時にもカメラ任せできれいな写真が撮れる。らくらくモード選択時には利用できるボタンが限定されるため、操作性も向上するほか、誤操作も防止できる。
電源にはいずれも単三形乾電池が利用可能で、A2000 ISはアルカリ乾電池で約240枚、ニッケル水素電池で約550枚の撮影が行える(CIPA規格)。A1000 ISはアルカリ乾電池で約220枚、ニッケル水素電池で約650枚の撮影が行える(いずれも液晶表示時、CIPA規格)。対応メディアはSDメモリーカード(SDHC対応)/MMC/MMCplus/HC MMCplus。サイズはA2000 ISが101.9(幅)×63.5(高さ)×31.9(奥行き)ミリ/約185グラム(本体のみ)、A1000 ISが95.4(幅)×62.4(高さ)×31(奥行き)ミリ/約155グラム(本体のみ)。
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