レビュー
「LaVie M」でデュアルコアな“CULV”Celeronの実力をチェックする:CULVノートPCに肉薄!!(3/3 ページ)
NECの2009年冬モデルで登場した、LaVieシリーズ初のCULVノートPCは、注目のデュアルコアCeleron SU2300を搭載する。デュアルコアと2次キャッシュの“トレードオフ”を検証した。
使いやすさと性能に投資するユーザーなら納得のLaVie M
LaVie Mは、液晶ディスプレイのサイズと解像度、キーボードのサイズとストローク、高い処理性能という意味で、“A4ノートの使いやすさ”を実現している。“モバイルの可搬性”も、バッテリー駆動時間という意味では十分クリアしたと評価できる。本体サイズと重さは、現代のモバイルノートとしてはやや大きくて重い部類に入ってしまうが、13.3型ワイドの液晶ディスプレイを搭載したトレードオフとして受け入れられるユーザーなら問題ないだろう。
価格がLM350/VG6で12万5000円前後、LM330/VH6でも9万5000円前後と、Celeron搭載のCULVノートPCとしては、やや高いのが気になるかもしれない。ただ、ベンチマークテストの結果でも示されたように、性能そのものはシングルコアのCore 2 Solo SU3000番台を上回る。そのアドバンテージを得るためのコストと考えれば納得できるのではないだろうか。
大画面でキーが打ちやすく、パフォーマンスにも満足できる低価格ノートPCを探しているユーザーに、LaVie Mは十分検討に値するCULVノートPCなのだ。
底面のカバーを開くと、メモリスロットとHDDベイにアクセスできる。メモリスロットは2基あるが、上位モデルのLM350/VG6は標準状態で2Gバイトメモリ×2=4Gバイトを搭載する。なお、下位モデルのLM330/VH6は、標準状態で2Gバイト×1=2Gバイトのメモリを搭載しており、1基のスロットが空いている(写真=左)。LM350/VG6は大容量のバッテリーL(重さ約425グラム、容量78ワットアワー)を標準で搭載してバッテリー駆動時間は約8.5時間。LM330/VH6はバッテリーM(重さ約245グラム、容量39ワットアワー)と標準で搭載してバッテリー駆動時間は約4.1時間。バッテリーMもバッテリーLも外観は同じで見分けがつかない(写真=右)
関連記事
- スリムな“W”、CULVな“M”、すべてが“Windows 7”に──NECが2009年冬モデルを発表
NECは2009年冬モデルを発表した。全モデルでOSにWindows 7を導入する。出荷は10月22日から11月上旬にかけて順次開始される予定だ。 - Celeron SU2300を搭載した“ポストNetbook”の薄型ノートPC──「LaVie M」
NECが新シリーズとして投入された「LaVie M」は、13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載したCULVプラットフォーム採用のモデルだ。 - 主力ノートPCが「ワイヤレスTVデジタル」と新デザインで強力に進化──「LaVie L」
NECの主力ノートPC「LaVie L」が、上位の「LaVie C」を吸収しラインアップを強化した。「ワイヤレスTVデジタル」と新デザインのボディに注目だ。 - Windows 7を搭載しストレージをHDDオンリーに衣替えしたNetbook──「LaVie Light」
NECのNetbook「LaVie Light」シリーズがモデルチェンジした。OSにWindows 7を採用したほか、ストレージをHDDのみに統一したのがポイントだ。 - “どこでも自宅PC”のLuiが基本性能を強化――「LaVie Light/VALUESTAR R Luiモデル」
自宅のPCを遠隔操作できる「Luiモデルは」は、サーバの「VALUESTAR R Luiモデル」とクライアントの「LaVie Light Luiモデル」が基本性能を強化した。 - サウンドと映像を“極める”ハイエンドAV液晶一体型に一新、タッチ対応モデルも──「VALUESTAR W」
液晶一体型のハイエンドモデル「VALUESTAR W」は、フルHDのIPS液晶やヤマハサウンドでAV性能を大きく高めたスリムボディにフルチェンジ。タッチ操作が可能なタッチパネル搭載モデルも用意する。 - BD+地デジ+フルHDの液晶一体型PCが進化、“番組持ち出し”にも対応──「VALUESTAR N」
プライベートルームに適する、フルHDディスプレイと地デジ搭載の“ボードPC”「VALUESTAR N」がWindows 7を搭載してリニューアル。基本スペックを向上させ、より使い勝手を高める工夫を盛り込んだ。 - クアッドコアCPUと外付けGPU+デジタル放送で強化した“正統派”スリムタワー──「VALUESTAR L」
セパレート型デスクトップPC「VALUESTAR L」は、フルHDの23型液晶や3波デジタルチューナー、Blu-ray Discドライブのほか、クアッドコアCPUや外付けグラフィックスなど、PCとしての機能を強化した。 - デザインとバランス重視のASUS初“CULV”ノート――「U20A」を駆る
Netbookの次に来るトレンドとして注目されている「CULVノート」(もしくはモバイル・サブノート PC)。ASUSのCULVノート第1弾はスタイリッシュなDVD内蔵モデルだ。 - 薄くてカッコイイのに低価格──X340 Superの“美しいバランス”を知る
MSIの新世代ノートPC「X-Slim Series X340 Super」は、均整の取れた薄いボディに高い性能と優れた使い勝手を詰め込んだ。その美しさとたくましさを検証しよう。 - ThinkPadを思わせるユーティリティとパワフルな構成──レノボ・ジャパン「IdeaPad U350」に満足する
Netbookで日本のコンシューマー市場に参入したIdeaPadシリーズ。その第2陣として登場した“Ultrathin”なIdeaPadの実力を試してみた。 - ディスプレイとキーボードを改善して7万円を切った!──MSI「X-Slim X400」で遊ぶ
MSIとは思えないほど(し、失礼っ)斬新な外見で注目を集めたX340 Super。その進化形が登場した。価格抑えめで使い勝手は向上したX400をじっくり検証した。 - ガラスのきらめきを備えたオールインワンノート「LaVie L LL750」に触れる
NECの主力ノートPC「LaVie L」シリーズに、Centrino 2プラットフォーム採用のカラーバリエーションモデルが登場した。早速実機に触れてみた。 - 08年版NECの定番ノートPC「LaVie L LL570/RG」を眺める
NECのメインノートPC「LaVie L スタンダードタイプ」の中で、フラッグシップとなる「LL570/RG」をじっくりと観察した。 - “シンプルなこだわり”を積み重ねた淡色ノートPC――NEC「Lavie N」シリーズ
NECが2008年秋冬モデルとして投入する新ノートPC「LaVie N」。使いやすさや可搬性、高いデザイン性がコンセプトのニューモデルを最速でチェックした。 - 堅牢性とスタイルを両立した軽量ノート──NEC「LaVie J LJ750/LH」
NECの軽量ノート「LaVie J」が、薄くフラットになって帰ってきた。しかし、変わったのは外見だけでない。一新された中身とともに、新たに採用された「Wireless USB」にも注目だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.