最後に盛り上げたいGENO工房と、これから盛り上げたい「Windows Home Server PP3」:古田雄介のアキバPickUp!(2/2 ページ)
12月23日、アキバではWindows Home Server PP3のユーザーイベントが実施されていた。その目と鼻の先では、閉店したGENO工房が期間限定で復活。多数の放出品を店内に並べて、「最後のあがきです」と短期集中の盛り上がりをみせていた。
「Windows 7と一緒に使うとすこぶる便利なんですよ!」――Windows Home Server PP3イベント
GENO工房と対照的に「これから盛り上げていきたいです」(マイクロソフトスタッフ)という気持ちを込めて開催されていたのが、カフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店で行われた「Windows 7×Windows Home Server Great Together Festa」だ。Windows Home Server PP3(Power Pack 3)のリリースに関連したユーザーイベントで、祝日ということもあって会場は常に満員に近い状態だった。
店内にはWindows Home Serverの活用事例をまとめたパネルが張られ、家庭にサーバを導入するさまざまなメリットを具体的に紹介していた。ユニークだったのは、Windows Home Serverの導入イメージをハローキティのドールハウスで紹介した展示品。スタッフは「旅行先で撮ったデジカメ写真をWindows Home Serverに保存すれば、フォトフレームだけでなく、リビングのテレビや庭に持ち出したノートPCでも鑑賞できます」と、ハローキティを動かしながら丁寧に解説してくれた。
Windows Home Server PP3はWindows 7との連携機能が強化されており、Windows 7のバックアップやライブラリ機能の対応などが進んでいる。同スタッフはこれに絡めて「Windows 7マシンと一緒に使えば、ワンタッチでバックアップ先をWindows Home Serverに設定できるうえ、リモートアクセスも簡単にできます。個別のマシンでバックアップ処理をする必要がないので、結果的にWindows 7マシンのパフォーマンスも向上するでしょう」と話していた。
セッションも、そうした連携のメリットを伝える内容を中心に進行した。また、ライターの高橋敏也氏は自作でWindows Home Serverマシンを組むコツを紹介し、「CPUもメモリもすべて手持ちの古いもので大丈夫です。グラフィックスもオンボードでいいでしょう。お金をかけるべきなのはストレージ。それも、SSDなどで速度を重視するより、とにかく容量を増やすのがいいと思います。まずは余っているHDDを組み込んで、お金に余裕があったらテラクラスのHDDを追加していくという感じでしょうかね」と話していた。
また、セッションの後半では、自作応援キャラ・窓辺ななみのWindows Home Server購入相談をTwitter上で受けるという試みを実施し、遅延なども笑いに変えながら、会場を盛り上げていた。
終日イベント会場は盛況だったが、PCパーツショップでのWindows Home Server PP3の売れ行きはまちまちの様子だった。某ショップが「日本だとPCは個人で使うものというイメージが強いですからね。家庭のPCを連携させるより、安くなった2TバイトHDDをバックアップ用に買うという人が多いでしょう。正直いってPP3リリースの反響はほとんどなく、あまり売れていません」という声もある。しかしその一方で、別のショップでは「手持ちのマシンをストックしたまま、新規でWindows 7マシンを組むという人が増えています。そうやって手持ちのマシンが増えると、まとめて楽にバックアップできるサーバが欲しくなるものです。PP3をきっかけにしてというのはないですが、Windows 7と連動して徐々にWindows Home Serverに注目する人が増えていると思います」とコメントしていた。
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