ソニーが長時間駆動&デュアルコアの13.3型ノートでCULV戦線へ乱入――「VAIO Y」:2010年PC春モデル
新シリーズの「VAIO Y」は、CULV版CPUを採用した低価格帯の13.3型モバイルノートPC。標準バッテリーで約9時間、Lバッテリーで約13.5時間のスタミナを備える。
- VAIO 2010年春モデル全体の概要はこちら→2010年PC春モデル:ソニー、CULVノートからCore i搭載機まで「VAIO」春モデルを一挙発表
CULV版CPUのメリットを生かした新型VAIOノート
ソニーの「VAIO Y」は、13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載したモバイルノートPCの新シリーズ。画面サイズは「VAIO S」と同じだが、CULV(Consumer Ultra Low Voltage)版CPUを採用し、内蔵の光学ドライブは省くなど、コストパフォーマンスをより重視しているのが特徴だ。
2009年秋冬モデルでは、11.1型ワイド液晶ディスプレイ搭載モバイルノートPC「VAIO T」にCULV版CPUのCeleron SU2300(1.2GHz)やCore 2 Duo SU9400(1.4GHz)を採用していたが、単に高機能なAVモバイルノートPCのCPUをCULV版に載せ換えたものだった。これに対し、VAIO Yは最初からCULV版CPUの採用と、それを生かしたコストダウンも進めた初めてのVAIOノートとなる。店頭販売向けの標準仕様モデルは「VPCY119FJ/S」を用意し、1月23日に発売する予定だ。実売価格は11万円前後と予想される。
基本スペックは、CPUにCULV版Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)、チップセットにグラフィックス機能のIntel GMA 4500MHDが統合されたIntel GS45 Expressを採用。メインメモリは4GバイトDDR3 SDRAM(2Gバイト×2/PC3-6400)、HDDは500Gバイト(5400rpm)だ。
液晶ディスプレイは画面サイズが13.3型ワイド、解像度が1366×768ドットでVAIO Sと共通化されている。ソニーによる液晶ディスプレイの分類もVAIO Sと同様、スタンダードな「VAIOディスプレイ」とされており、LEDバックライトと低反射コート付きのグレアパネルを搭載する。
通信機能はIEEE802.11b/g/n(送受信最大150Mbps)の無線LAN、1000BASE-Tの有線LAN、Bluetooth 2.1+EDRを装備。インタフェース類は、3基のUSB 2.0、4ピン(S400)のIEEE1394、アナログRGB出力、HDMI出力、ヘッドフォン、マイク、FeliCa 2.0、有効画素数31万画素のWebカメラを備える。メモリースティック デュオ(PRO-HG対応)用、SDメモリーカード(SDHC対応)用、ExpressCard/34用のメモリカードスロットも持つ。
キーボードはキー間隔を離したアイソレーション型、ポインティングデバイスはマルチタッチ機能付きタッチパッドを採用する。タッチパッドは、2本指によるフリックやズーム、1本指で円を描いてスクロールさせるカイラルモーションが利用できる。
キーボードの上部には独自のメディアプレーヤーソフト「Media Gallery」を起動する「VAIO」ボタンと、サポートソフトの「VAIO Care」を起動する「ASSIST」ボタンを配置。写真・動画管理ソフト「PMB VAIO Edition」やランチャー「VAIO Gate」などの独自ソフトも備える。
本体サイズは326(幅)×226.5(奥行き)×23.7〜32(高さ)ミリ、重量は約1.78キロだ。バッテリー駆動時間は6セルの標準タイプで約9時間、9セルのLバッテリーで約13時間をうたう。ACアダプタは「VAIO W」と同じ小型のもの(重量は約200グラム)を用いている。
SSDやWWAN、XPを搭載できる直販モデルも同時発売
同時発売されるソニースタイル直販のVAIOオーナーメードモデルでは、メッセージ刻印サービスを利用できるほか、基本スペックやOS、付属ソフトの構成が選べる。最小構成価格は7万9800円だ。
CPUはCULV版Celeron SU2300(1.2GHz)、メインメモリは最大8GバイトのDDR3 SDRAM、データストレージは320GバイトHDD(5400rpm)や256Gバイト/128GバイトのSSDを搭載できる。OSは64ビット版のWindows 7 UltimateやWindows 7 Professionalに加えて、Windows 7 Professionalのダウングレード代行インストールサービスによる32ビット版Windows XP Professional(SP3)も選択可能だ。そのほか、内蔵ワイヤレスWANモジュール(FOMA HI-SPEED対応)やLバッテリー、英字配列キーボードのメニューも用意されている。
VAIO Yシリーズ店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO Y | VPCY119FJ/S | 1スピンドル | 新シリーズ | Core 2 Duo SU9400(1.4GHz) | 4096MB(DDR3) | 500GB | 64ビット版7 Home Premium | 11万円前後 |
VAIO Yシリーズ店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VAIO Y | VPCY119FJ/S | 13.3型ワイド | 1366×768 | Intel GS45 | − | チップセット内蔵 | − | 計測中 |
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