「HQV Benchmark 2.0」はこう使う(2/2 ページ)
画質ベンチマークテストとして、開発現場でも利用されているというHQV Benchmarkが2.0にバージョンアップ。その概要と利用方法がIDTから紹介された。
採点表はダウンロード。評価のサンプル画像は“Webで”
従来と同様に、HQV Benchmark 2.0でもSD画質向けのDVD版とHD画質向けのBlue-ray版(BD版)が用意される。収録されるテスト内容はほぼ同じだが、一部のテスト項目で収録動画が異なる(例えば、Video Resolutionで最後のテストは、BD版でViolinを弾く女性だが、DVD版ではHQV Benchmark 1.4と同じフラッグ画像であったり、Film ResolutionのStatdiumテストでは、BD版ではアメフトスタジアムであるのが、DVD版ではHQV Benchmark 1.4と同じサーキット画像であったりする)。
HQV Benchmark 1.4では、パッケージに採点用のチェックリストと画質診断のポイントの説明とチェックする画質のサンプルを掲載したドキュメントが付属していたが、HDV Bechmark 2.0のパッケージにはメディアが用意されるだけで、ドキュメント類は付属しない。マーフィ氏は配布コストを削減するためで、チェックリストはWebページからダウンロードできるPDFを印刷して使って欲しいと述べている。メディアはIDTのWebページで購入でき、BD版が24.99ドル、DVD版が19.99ドルになる。
また、画質診断の方法については、音声解説とサンプル画像を説明した後に、画質テストを再生する「EXPLANATION TEST」が設けられたが、こちらも、一部のテストでは音声とテキストの解説のみで、採点の参考になるサンプル画像は紹介されていない。この点について、マーフィ氏は、評価の参考に使える解説をWebページに後日用意する予定と説明している。
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