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7万円台のCore i3搭載ノート「K52F」は買いなのか?これなら新世代PCに手が届くかも(3/3 ページ)

NetbookやCULVノートPCに続き、最近ではさらに上位クラスの製品でも安く買えるようになってきた。ASUSの「K52F-SX003V」は、その典型ともいえるノートPCだ。

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多くの場面で不満を感じないパフォーマンス

 Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは、グラフィックスのスコアが「3.9」とやや低いが、実際にWindows 7を使っていて描画がもたつくようなシーンはない。グラフィックス以外のスコアはすべて「5」以上、CPUは「6.4」なので、高性能とはいわないまでも、超低電圧版Core 2 Duo搭載の上位CULVノートPCを大きく上回っており、低価格帯の据え置き型ノートPCとして十分なパフォーマンスを備えている。

 総合ベンチマークテストのPCMark VantageやPCMark05の結果を見ても、全体的にまずまずのスコアだ。CPU内蔵のグラフィックス機能を使っているため、グラフィックス関連のスコアが伸びていないのは仕方ないが、CPU性能が反映されやすいFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3の結果は、Highモードで「2129」、Lowモードで「3199」と、ある程度は動作するレベルにある。なお、動作時の発熱と騒音については、特に気になる場面はなかった。


Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

PCMark Vantage 1.0.1.0(x64)のスコア

PCMark05 1.2.0のスコア


3DMark06 1.1.0(1280×768)のスコア

FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコア

Core iシリーズ搭載PCながらコストパフォーマンスは優秀

 K52F-SX003Vを試用した印象を率直にいうと、“面白味には少し欠けるが、堅実なノートPC”といったところだ。国内大手メーカー製ノートPCのように、ハード面やソフト面の付加価値は少ないものの、そのぶん価格が安く、基本的なスペックはうまくまとまっている。3Dゲームや3Dグラフィックスなどの用途を除けば、幅広いシーンで過不足なく使えるはずだ。

 ボディのデザインもしっかりしており、ブラウン系のカラーリングや細かな模様をあしらったパームレストが醸し出す落ち着いた高級感は、とても低価格帯で買えるノートPCとは思えない。個人的には大いに気に入った部分だ。

 ASUS独自のユーティリティソフトが一部で日本語化されていなかったり、キーボードの使い心地がよくないといった不満点も見られるが、こうした点を差し引いても、これだけのスペックを持ったノートPCが標準価格7万9800円、ショップによっては7万円台半ばから後半(2010年3月16日現在の実売価格)で購入できるのだから、コストパフォーマンスが高いのは間違いない。必要十分な性能と手ごろな価格を両立した据え置き型ノートPCを求める幅広いユーザーにおすすめできる。

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