16.4型ワイド液晶+ダブル地デジのプレミアムノート――「VAIO F」:2010年PC夏モデル
クアッドコア搭載モデルもそろえるAV志向の高機能ノートPC「VAIO F」シリーズは、CPUが強化されたほか、最新のオフィススイートをプリインストール。
- VAIO 2010年夏モデル全体の概要はこちら→ソニー、Office 2010搭載の「VAIO」夏モデルを発表――ボードPC、カラバリ、テレビ機能に注力
CPUを強化し、新色のマット調ブラックを追加
ソニーの「VAIO F」は、16.4型ワイド液晶ディスプレイを搭載するAV志向のノートPCだ。Adobe RGBカバー率100%の広色域に対応する1920×1080ドット(フルHD)表示対応の16.4型ワイドパネルや、ダブル録画が可能な地デジ機能、ディスクリートGPUの搭載など、基本的な特徴は春モデルをほぼ踏襲しているが、夏モデルではCPUが若干強化された。
一方、インタフェースは春モデルと同じで、2基のUSB 2.0、eSATA/USB 2.0、IEEE1394、アナログRGB出力、HDMI出力、ヘッドフォン/光デジタル音声出力、マイク、FeliCa 2.0、Webカメラなど。メモリースティックデュオ(PRO-HG対応)、SDメモリーカード(SDHC対応)、ExpressCard/34のカードスロットも備える。ネットワーク機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、1000BASE-Tの有線LAN、 Bluetooth 2.1+EDRだ。
ラインアップは全3モデルで、CPUにCore i7-740QMを搭載する最上位モデルの「VPCF129FJ」が25万円台半ば、Core i5-450Mを搭載する「VPCF1128FJ」が19万円台半ば、Core i3-350Mの最下位モデル「VPCF127FJ」が17.5万円台半ばになる見込み。いずれも6月19日より順次発売される。全モデルで最新オフィススイートの「Office 2010」を搭載。OSは64ビット版のWindows 7 Home Premiumがプリインストールされる。なお、従来は最上位機のみボディカラーにブラックを採用していたが、夏モデルではミドルレンジモデルでも新色のマットブラックが採用されている。
主な仕様は以下の通り。
VAIO F店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO F | VPCF129FJ/BI | 2スピンドル | 新カラー | Core i7-740QM(1.73GHz) | 4096MB (DDR3) | 500GB | 64ビット版7 Home Premium | 25万5000円前後 |
VPCF128FJ/B | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Core i5-450M(2.4GHz) | 4096MB (DDR3) | 500GB | 64ビット版7 Home Premium | 19万5000円前後 | |
VPCF127FJ/W | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Core i3-350M(2.26GHz) | 4096MB (DDR3) | 500GB | 64ビット版7 Home Premium | 17万5000円前後 | |
VAIO F店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VAIO F | VPCF129FJ/BI | 16.4型ワイド | 1920×1080 | Intel PM55 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | GeForce GT 330M | 地デジ×2 | 約3.2キロ |
VPCF128FJ/B | 16.4型ワイド | 1920×1080 | Intel PM55 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | GeForce 310M | 地デジ×2 | 約3.2キロ | |
VPCF127FJ/W | 16.4型ワイド | 1920×1080 | Intel PM55 | 2層対応DVDスーパーマルチ | GeForce 310M | 地デジ×2 | 約3.2キロ |
関連記事
- Office 2010がやって来た:2010年PC夏モデル特集
2010年の夏は、新世代VAIO PやLet'snote初のコンバーチブル型、3D立体視対応PCなど、注目機種がめじろ押し。Office 2010搭載モデルも熱い!! - 2010年PC夏モデル:ソニー、Office 2010搭載の「VAIO」夏モデルを発表――ボードPC、カラバリ、テレビ機能に注力
ソニーは「VAIO」の2010年夏モデルを6月19日より順次発売する。目玉はフルモデルチェンジしたボートPCの「VAIO J」、カラバリの拡充、そしてテレビ機能の進化だ。 - 2010年PC夏モデル:21.5型フルHD液晶×マルチタッチ対応の新型ボートPC――「VAIO J」
液晶一体型デスクトップPC「VAIO J」が初のフルモデルチェンジを果たした。モデル数を増やし、タッチパネルや3波ダブルチューナーも採用する。 - 2010年PC夏モデル:デザインを更新したCore i世代のCULVノート――「VAIO Y」
13.3型ワイド液晶搭載のCULVノート「VAIO Y」は、CPUをCore 2 DuoからCore i3に世代交代。ボディデザインも更新し、「VAIO S」との差異化を図った。 - 2010年PC夏モデル:コストパフォーマンス重視の新Netbook――「VAIO M」
「VAIO M」はNetbookの新シリーズ。従来の「VAIO W」をベースとして、よりコストパフォーマンスを追求している。カラーはホワイト、ピンク、ブルーの3色だ。 - 2010年PC夏モデル:11万円台から購入できる15.5型ワイドのスタンダードモデル――「VAIO E」
15.5型ワイド液晶を搭載するスタンダードノートPC「VAIO E」の夏モデルには、AMDプラットフォームを採用した低価格モデルが加わった。 - 2010年PC夏モデル:24型ワイドの大画面“ボードPC”がグラフィックスを強化――「VAIO L」
上位モデルにマルチタッチ対応モデルをラインアップする24型ワイドの液晶一体型PC「VAIO L」は、CPUやGPUなどの基本スペックを強化した。 - 2010年PC夏モデル:全7色から選べる13.3型モバイルノート――「VAIO S」
13.3型モバイルノートPC「VAIO S」は、2010年春モデルでフルモデルチェンジしたため、小幅な変更にとどまっている。直販モデルのカラバリは7色まで拡充された。 - 2010年PC夏モデル:WWANとWiMAXの同時搭載が可能になった高級モバイル――「VAIO Z」
ハイエンドモバイルノート「VAIO Z」の2010年夏モデルは、オフィススイートが最新版に切り替わった。直販モデルでは無線WANとWiMAXの同時搭載に対応している。 - 2010年PC夏モデル:極薄ノートにピンクが登場、無線“全部入り”にも対応――「VAIO X」
薄型軽量モバイルノートPC「VAIO X」は店頭販売が終了。直販モデルは新色のピンクや、無線WANとWiMAXの同時搭載構成が選べるようになった。 - これぞ夢の共演!?:VAIO PをiPadの外付けキーボードとして使ってみた
新型VAIO PをPS3のBluetoothキーボードとして利用できるソフト「リモートキーボード with PlayStation3」がアップデートし、何とiPadとつながるようになった。 - 直販/店頭/旧モデルをガッツリ比較:「VAIO P」2010年夏モデル徹底検証(後編)――“Z560+US15X”の真価を問う
新型「VAIO P」で一番気になるポイントは、直販モデルで選べる高クロックのCPUと新チップセットではないだろうか? ついに“Z560+US15X”がベールを脱ぐ。 - PS3のリモート操作も可能:「VAIO P」2010年夏モデル徹底検証(中編)――内蔵センサーがもたらす価値とは?
新型「VAIO P」の大きな特徴としては、加速度/地磁気/照度センサーの内蔵やPS3リモートプレイ機能が挙げられる。レビュー中編はこうした付加価値を見ていく。 - 一般向けの先行予約販売を開始:「VAIO P」2010年夏モデル徹底検証(前編)――新世代ポケットスタイルPCの実力は?
ついに、新型「VAIO P」直販モデルの一般向け先行予約販売が始まった。薄さ19.8ミリ、最軽量構成で595グラムの人気ミニノートPCは何が変わったのか、じっくり検証する。 - 完全分解×開発秘話:「VAIO P」の新ボディをいきなり丸裸にする
“つつむ、たたむ”をイメージした新ボディに生まれ変わった「VAIO P」。中身はそれほど変わらないかも……と思いながら開発者に分解してもらったが、実は大違いだった。 - 無線LAN+WiMAXを標準搭載:立ったまま、“寝ながら”でも使える新「VAIO P」──テーマは「ずっと一緒のPC」
ソニーが新「VAIO P」のお披露目イベントを実施。加速度センサーやタッチセンサー型ポインティングデバイス、WiMAXなどを新たに備え、「立ったまま」「寝ながら」「どこでも」OKとする工夫を多数盛り込んだことをアピールした。 - 2010年PC夏モデル:ソニーが新型「VAIO P」を発表――デザイン一新、タッチパッド追加、加速度/地磁気/照度センサー内蔵
4月28日に開始されたティーザー広告の「VAIO New Ultra Mobile」とは、初のフルモデルチェンジを果たした「VAIO P」だった。5月22日に発売される。 - VAIO Z ロードテスト:第2回 やっぱ小さかった、VAIO Zの「アレ」
VAIO Zの特に“IYH”なポイントが、13.1型ワイドながら1920×1080ドット表示の「VAIOディスプレイプレミアム」だろう。予想通りの細かさだが……少しあがいてみた。 - VAIO Z ロードテスト:第1回 ポチッとな──を誘う、「VAIO Z」魅惑のオプション価格
VAIO Zが欲しいと思う人の多くが試す、VAIOオーナーメードモデルのカスタマイズシミュレーション。「おいで、おいで……」と誘う価格設定はかなり怖いものである。 - 写真も動画もこれ1台:フラッグシップノートは“Z”だけじゃない――「VAIO F」実力診断
多彩なラインアップを誇るVAIOノートのフラッグシップモデルといえば、高級モバイルの「VAIO Z」が思い浮かぶが、据え置き型で頂点に立つ「VAIO F」も見どころ満載だ。 - カラーもパフォーマンスも自由自在!?:ソニーの新しい主力スタンダードノート「VAIO E」を攻略する
スタンダードノートと聞くと、無難な仕様のA4ノートPCが思い浮かぶかもしれない。だが、ソニーの「VAIO E」は違う。見た目も中身も結構スゴイことになっているのだ。 - 発売記念キャンペーン中は5万円台から購入可:ソニー、カラフルノート「VAIO E」に直販専用の14型モデルを追加
ソニースタイルの直販専用モデルとして、「VAIO E」シリーズに14型ワイド液晶搭載の下位機種が加わった。画面サイズの小型化に伴い、ボディもコンパクトになっている。 - 直販、店頭、旧機種の3台をガッツリ比較:“豪華すぎる”モバイルノート「VAIO Z」を徹底検証する(後編)
モバイルノートPCの常識を打ち破るハイパフォーマンスが魅力的な新型「VAIO Z」。レビューの後編は、実際の性能やバッテリー駆動時間、放熱性、静音性をテストする。 - 向かうところ敵なし!?:“豪華すぎる”モバイルノート「VAIO Z」を徹底検証する(前編)
ボディも内部構造も一新したソニーのハイエンドモバイルノート「VAIO Z」は、評価が高かった従来機からどれだけ進化したのか? 前モデルと比較しながら実体に迫る。 - 完全分解×開発秘話:クアッドSSD搭載の「VAIO Z」を速攻で丸裸にする
Core i7、クアッドSSD、外部GPU、フルHD液晶、BDドライブを持ち運べるボディサイズに凝縮した新型「VAIO Z」。開発者に話を聞きつつ、その内部構造を明らかにする。 - Core i7×クアッドSSD×フルHD液晶の最上位モバイル――「VAIO Z」
ソニーのハイエンドモバイルノート「VAIO Z」がフルモデルチェンジを行った。ボディの設計を見直し、特徴のGPU切り替え機能やスペック面も大幅に強化している。 - 2010年PC春モデル:ソニーが「VAIO」春モデル第2弾を発表――高級モバイル、新シリーズ、エコボディのNetbook
ソニーは「VAIO」の2010年春モデル第2弾を2月27日より順次発売する。登場したのは、フルモデルチェンジしたハイエンドモバイルの「VAIO Z」など、3シリーズのノートPCだ。 - 2010年PC春モデル:ソニー、CULVノートからCore i搭載機まで「VAIO」春モデルを一挙発表
ソニーはVAIOの2010年春モデルを1月23日に発売する。注目はCULVノートPCの「VAIO Y」と16.4型フルHD液晶を備えたハイスペックノートPCの新生「VAIO F」だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.