コストパフォーマンス重視の新Netbook――「VAIO M」:2010年PC夏モデル
「VAIO M」はNetbookの新シリーズ。従来の「VAIO W」をベースとして、よりコストパフォーマンスを追求している。カラーはホワイト、ピンク、ブルーの3色だ。
- VAIO 2010年夏モデル全体の概要はこちら→ソニー、Office 2010搭載の「VAIO」夏モデルを発表――ボードPC、カラバリ、テレビ機能に注力
コストを抑えつつ、CPUやバッテリー駆動時間はアップ
ソニーの「VAIO M」は、2010年夏モデルで追加されたNetbookの新ラインアップだ。従来の「VAIO W」よりコスト重視の設計で、店頭販売向けの標準仕様モデルのみ用意されている。ボディカラーは「VPCM129AJ/W」(ホワイト)、「VPCM129AJ/P」(ピンク)、「VPCM129AJ/L」(ブルー)の3色展開。いずれも6月19日に発売する予定だ。
OSは32ビット版Windows 7 Starter、オフィススイートは2年間ライセンス版のOffice Personal 2010がプリインストールされる。価格はオープンで、実売価格は6万円前後の見込みだ。
ボディデザインはVAIO Wをベースとしているが、10.1型ワイド液晶ディスプレイの解像度を1366×768ドットから1024×600 ドットに下げ、キーボードをアイソレーション型からノーマル型に変更し、パームレストのディンプル加工を省き、カラーによらず底面をブラックで統一するなど、コストダウンを図っている。本体サイズは268(幅)×182.8(奥行き)×26.4〜32.9(高さ)ミリだ。
その一方で、CPUはAtom N450(1.66GHz)からAtom N470(1.83GHz)に高速化し、USBポートも1基増やして合計3基とした。バッテリー容量も増やしたことで、重量は210グラム増の約1.4キロとなったが、約3.5時間だった公称駆動時間は約4.5時間に延びている。
基本スペックについては、Intel NM10 Expressチップセット、1Gバイトメモリ(1Gバイト×1/PC2-5300)、250GバイトHDD(5400rpm)を備える。通信機能はIEEE802.11b/g/nの無線LAN、100BASE-TXの有線LAN、Bluetooth 2.1+EDRを装備。インタフェース類は、3基のUSB 2.0、アナログRGB出力、音声入出力、有効画素数31万画素のWebカメラ、メモリースティックデュオ(PRO-HG対応)用とSDメモリーカード(SDHC対応)用のスロットを搭載する。
なお、VAIO Wは2010年春モデルがソニースタイル直販で継続販売されるが、CPUのメニューにAtom N470(1.83GHz)が加わっている。
VAIO M店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO M | VPCM129AJ/W (ホワイト) | 1スピンドル | 新シリーズ | Atom N470(1.83GHz) | 1024MB (DDR2) | 250GB | 32ビット版7 Starter | 6万円前後 |
VPCM129AJ/P (ピンク) | 1スピンドル | 新シリーズ | Atom N470(1.83GHz) | 1024MB (DDR2) | 250GB | 32ビット版7 Starter | 6万円前後 | |
VPCM129AJ/L (ブルー) | 1スピンドル | 新シリーズ | Atom N470(1.83GHz) | 1024MB (DDR2) | 250GB | 32ビット版7 Starter | 6万円前後 | |
VAIO M店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VAIO M | VPCM129AJ/W (ホワイト) | 10.1型ワイド | 1366×768 | Intel NM10 | − | CPU統合 | − | 約1.4キロ |
VPCM129AJ/P (ピンク) | 10.1型ワイド | 1366×768 | Intel NM10 | − | CPU統合 | − | 約1.4キロ | |
VPCM129AJ/L (ブルー) | 10.1型ワイド | 1366×768 | Intel NM10 | − | CPU統合 | − | 約1.4キロ |
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