すべてのモデルが“Core i”世代へ――新型「iMac」が登場:Magic Trackpadも
アップルの液晶一体型モデル「iMac」がモデルチェンジし、全モデルでCore i世代のCPUと外付けGPUを採用。新型入力デバイスとして「Magic Trackpad」も登場している。
すべてのモデルがCore i世代に
アップルは7月27日(日本時間)、液晶一体型デスクトップPC「iMac」の新モデルを発表した。従来同様に、液晶ディスプレイのサイズや搭載CPUで差別化した全4モデルがラインアップされる。アルミとガラスで構成されるボディデザインに変更はなく、主に内部スペックが一新された。
今回のアップデートで見どころになるのは、全モデルでCore iシリーズのCPUを採用した点だ。2009年10月に発表されたモデルは、21.5型ワイド液晶ディスプレイ(1920×1080ドット/ISPパネル)を搭載するモデル、および27型ワイド(2560×1440ドット)の下位モデルで、Core 2 Duo E7600(3.06GHz)とGeForce 9400Mを組み合わせた基本システムを採用していたが、これらのCPUがすべてデュアルコアのCore i3(Clarkdale:開発コード)に移行した。また、メモリクロックが1333MHz(PC3-PC3-10600)に引き上げられたほか、右側面のSDメモリーカードスロットがSDXCをサポートしている。
21.5型ワイドモデルの主なスペックは、「MC508J/A」が3.06GHzのIntel Core i3、4Gバイトメモリ、500GバイトHDD(7200rpm)、グラフィックスにATI Radeon HD 4670(256Mバイト)を搭載。「MC509J/A」が3.2GHz Intel Core i3、4Gバイトメモリ、1TバイトHDD、グラフィックスにATI Radeon HD 5670(512Mバイト)を搭載し、ともにスロットローディング式の8倍速Super Driveを備える。
インタフェースに変更はなく、右側面に光学ドライブとSDメモリーカードスロット(SDXC対応)、背面左下に4基のUSB 2.0、FireWire 800、Mini DisplayPort、ギガビットLAN、音声入出力端子が並ぶ。このほか、AirMac Extreme(IEEE802.11n)やBluetooth 2.1+EDR、液晶上部に内蔵されたiSightカメラなども従来通りだ。本体サイズは528(幅)×188.5(奥行き)×451(高さ)ミリ、重量は9.3キロ。なお、Apple Store価格は据え置きで、MC508J/Aが11万8800円、MC509J/Aが14万8800円だ。
27型ワイド液晶を搭載する上位シリーズは、「MC510J/A」が3.2GHzのIntel Core i3、4Gバイトメモリ、1TバイトHDD、ATI Radeon HD 5670(512Mバイト)という構成で、ちょうどMC509J/Aのディスプレイサイズを27型ワイドに変更した形だ。一方、最上位モデルの「MC511J/A」は、CPUクロックが2.66GHzから2.8GHzに向上したクアッドコアのIntel Core i5を採用する。また、4Gバイトメモリと1TバイトHDDは従来機種と変わらないが、グラフィックスはATI Radeon HD 4850(512Mバイト)からATI Radeon HD 5750(1Gバイト)へと強化された。なお、インタフェースは下位モデルと同様で、ヘッドフォン出力、マイク入力、4基のUSB 2.0、FireWire 800、Mini DisplayPort、ギガビットLAN、SDメモリーカードスロットを備える。本体サイズは650(幅)×207(奥行き)×517(高さ)ミリ、重量は13.8キロ。Apple Store価格は、MC510J/Aが16万8800円、MC511J/Aが19万8800円でこちらも価格は据え置きだ。いずれも出荷予定は24時間以内となっている。
※記事初出時、ATI Radeon HD 5750の搭載メモリ容量に誤りがありました。おわびして訂正いたします。
オプションに「Magic Trackpad」が追加
このほかBTOオプションも拡充されている。最も目を引くのがBluetooth接続の入力デバイス「Magic Trackpad」だ。ガラスとアルミで構成されたボディにマルチタッチ対応のパッドエリアがあり、慣性スクロールやピンチ操作による拡大/縮小表示、回転、3本指を使ったスワイプなどが行える。ちょうどMacBookファミリーに搭載されるガラス製トラックパッドを取り出したような仕様だ。また、パッドの押し込みによるクリック操作のほか、タップ操作をクリック操作と認識する“タップでクリック”に対応する。価格は6800円。
一方、BTOによるCPUの選択肢も増加し、これまでの2.93GHz Intel Core i7に加えて、3.6GHzのIntel Core i5が選べるようになった。ただし、最上位モデルの標準CPUである2.8GHz Core i5と、オプションで用意される2.93GHzのCore i7がクアッドコア(Lynnfield:開発コード)であるのに対し、3.6GHzのIntel Core i5はデュアルコア(Clarkdale:開発コード)になる(ただし、Hyper-Threadingに対応しているため論理4コアになる)。このほか、27型ワイドモデルには、ストレージとして256GバイトのSSD(転送速度は公称でリード215Mバイト/秒)や2TバイトのHDDも選べるようになった。
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