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レノボが「高性能タワー型」と自慢する「IdeaCentre K320」を試してみたいまや貴重な“タワー”型(2/3 ページ)

レノボのコンシューマー向けデスクトップPCラインアップは、スリムタワー、液晶一体型が並ぶ。その中で数少ない“タワー”型「K320」の“使い勝手”は?

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工具なしでスイスイと作業ができるメンテナンス性

 フロントパネルの拡張性は、液晶一体型PCやノートPCを上回るほどに充実しているが、内部に搭載しているマザーボードのフォームファクタはmicro ATXであるので、システム構成の拡張性はある程度限られてしまう。

 IdeaCentre K320のマザーボードはIntel H57 Expressを搭載したmicro ATXフォームファクタのオリジナルモデルで、CPUソケットはLGA1156とLynnFieldとClarkdale世代のCore iシリーズに対応する。メモリスロットはDDR3 1333対応で4基。レノボジャパンのスペック表によると、CPUにCore i7-870(2.93GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.6GHz)を搭載する構成では、標準で6Gバイト(2Gバイト×3)、Core i5-750(2.66GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.2GHz)を搭載する構成では、4Gバイト(2Gバイト×2)のメモリを搭載する。なお、Core i7-870もCore i5-750も統合するメモリコントローラが対応する最大メモリ容量は16Gバイトとされているが、レノボジャパンのスペック表でIdeaCentre K320の最大メモリ容量は8Gバイトとなっている。

 マザーボードの拡張スロットは、PCI Express x16とPCIがそれぞれ1基ずつ、PCI Express x1が2基となる。拡張スロットには標準構成でグラフィックスカードが組み込まれるが、こちらもCore i7-870を搭載した上位構成ではGeForce GT 320が、Core i5-750を搭載した下位構成ではGeForce 310をそれぞれ採用している。デスクトップPCラインアップで下位シリーズに当たるLenovo H320もGeForce 310を採用しており、スリムタワーとミニタワーという違いのあるのにもかかわらず、グラフィックスカードは同じクラスを採用していることになる。

 PCケースの左側サイドパネルは工具なしでまわせるタイプを使っている。内部はマザーボードエリアとドライブベイエリアが干渉しないので、メモリの増設や拡張カードの組み込みも容易だ。ドライブベイの固定では、3.5インチシャドウベイで樹脂製のステーを使用している。樹脂の反発力を利用してドライブベイからステーを脱着できるだけでなく、ステーを“ぐにっ”と開いてHDDをセットし、ステーに用意されたピンでHDDを固定できるなど、工具なしで作業が可能だ。5インチオープンベイでも、ドライブを固定する専用のレールが設けられていて、こちらも工具なしで換装できる。

マザーボードはmicro ATXフォームファクタを採用する。そのおかげでマザーボードのエリアはドライブベイや電源ユニットで干渉されることなく、メモリスティックにも拡張スロットにもオンボードの各種ヘッダピンにもアクセスが簡単にできる(写真=左)。ドライブを固定するステーが用意されていて、工具なしでドライブの固定とドライブベイへの取り付けが可能。拡張カードの固定も工具なしでできるなど、IdeaCentre K320のメンテナンスは総じて良好だ(写真=右)

micro ATXフォームファクタのオリジナルマザーボードを搭載する(写真=左)。評価機は下位構成モデルだったため、CPUはCore i5-750を搭載していた。性能重視なら上位モデルのCore i7-870を勧めたい(写真=右)

下位構成モデルのグラフィックスカードはLenovo H320でも採用していた「GeForce 310」だ。上位構成モデルではGeForce GT 320が組み込まれるが、VP4が実装されるとはいえ、もう少し上のレンジでグラフィックスカードが選べてもよかったように思う(写真=左)。下位構成モデルの評価機にはDDR3-1333を2Gバイト×2搭載していた(写真=右)

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