エルザジャパン、オーバークロックブランドの第1弾はGeForce GTX 460カード
エルザジャパンは、オーバークロックに特化した「ELSA AXERIZE」ブランドを立ち上げ、第1弾モデル「ELSA AXERIZE GTX 460 1GB」を発表した。
製品の品質と寿命を重視してきたエルザジャパンは、これまでオーバークロックモデルの投入には慎重な姿勢を示していた。しかし、新しく立ち上げた「ELSA AXERIZE」では、オーバークロックモデルを求めるパワーユーザーの要望に応えるため、独自に動作テストを行って得たデータから、GPUが持つ性能を最大限に発揮できるクロックを設定したモデルを投入する。このような検証を行った上で製品を投入するELSA AXERIZEでは、オーバークロックモデルでも2年間の動作を保証する。
なお、ELSA AXERIZEのブランド名はTwiiterでユーザーから公募したなかから決定したもので、「Acceleration」と「rise」という単語から作り出した。
オーバークロック特化ブランドの第1弾として登場するのが「GeForce GTX 460 1GB」だ。コアクロックは750MHz、シェーダクロックは1500MHz、グラフィックスメモリクロックは1900MHzに設定される。グラフィックスメモリはGDDR5を1Gバイト実装するほか、映像出力インタフェースとして、デュアルリンクDVI-Iを2基とMini HDMI1基を備える。
エルザジャパンが行った動作テスト(主要なオーバークロック検証アプリケーションで1時間連続動作を行う)によると、コアクロック750MHz、グラフィックスメモリクロック1900MHzまではエラーが発生せず安定して動作するものの、より速い設定になるとエラーが多発する結果が得られたという。さらに、コアクロックを変えて消費電力を測定したところ、750MHzではリファレンスから10ワット増で済んでいたが、775MHzでは23ワット増と急激に増加したのが確認された。
エルザジャパンでは、このような検証結果からコアクロックを750MHzに、メモリクロックを1900MHzに設定したと説明するとともに、3DMark Vantageでは約13%の性能向上が確認できたとしている。
「ELSA AXERIZE GTX 460 1GB」は8月下旬から出荷を開始する予定で、実売予想価格は3万2000円前後の見込みだ。
関連記事
- エルザジャパン、オリジナルクーラーを採用したGeForce GTX 460搭載グラフィックスカード
エルザジャパンは、GeForce GTX 460を搭載したグラフィックスカード「ELSA GLADIAC GTX 460 1GB」を発表した。出荷開始は7月30日からの予定。 - ELSA、Twitterで新製品ブランド名公募キャンペーンを開始
エルザジャパンは、新たに立ち上げるオーバークロック製品ブランドのブランド名を公募するキャンペーンを実施する。 - ELSA、“Fermi”採用のQuadro 4000/5000搭載グラフィックスカード
エルザジャパンは、NVIDIA Quadro採用グラフィックスカード計2製品「NVIDIA Quadro 5000」「NVIDIA Quadro 4000」を発表した。 - エルザ、GeForce GTX 295搭載のシングル基板仕様グラフィックスカード
エルザジャパンは、シングル基板採用のGeForce GTX 295搭載グラフィックスカード「ELSA GLADIAC GTX 295 V2 1792MB」など2製品を発売する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.