「来場者が使い方を“提案”してくる」――加賀ハイテックの小型メディアサーバ「MeoBank」の可能性:CEATEC JAPAN 2011
CEATEC JAPAN 2011の加賀ハイテックブースで、来場者の反響が大きいという小型メディアサーバ「MeoBank」が展示されている。小さくなったメディアサーバの新たな使い方を来場者が“提案”するのだという。
CEATEC JAPAN 2011の加賀ハイテックブースでは、同社の新製品を展示している。Android 2.3搭載のタブレット「Meopad」、Android 2.2を搭載したセットトップボックス「MeoGate」、SDカードやUSB内のデータを再生するメディアプレーヤー「MeoSlot」、そして小型メディアサーバの「MeoBank」などが展示されている。
説明員によれば、この4製品の中で「MeoBank」に興味を示す来場者が多く、新製品の利用シーンを一緒に考えてくれる熱心な来場者もいるとのことだ。
MeoBankは、200Gバイトの1.8インチHDDを搭載するメディアサーバー。本体サイズが約78.4(幅)×18.7(奥行き)×115.7(高さ)ミリで、重量は約210グラムと小型で軽いことが特徴だ。IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANを備え、DLNA対応NASとして使用できる(DTCP-IPには非対応)。
バッテリー動作時間も4時間(連続アクセス時)とモバイル用途でも使えるとしているが、加賀ハイテックのスタッフは「興味を示した来場者の方から、逆に使い方を提案されるんですよ」と話す。同社はこの製品を家庭内のNASとして使う、持ち歩いてスマートデバイスで動画や音楽コンテンツを楽しむ、といったシーンを想定していたが「イベントで使いたい」と提案する人が多いのだという。
確かにバッテリーが4時間程度持つならば、イベントでもある程度は使えるうえ、勉強会などのイベントでファイルが簡単に共有できれば便利だ。データ配信機器として、イベントの開催時間限定でコンテンツを配信するという利用法もあるし、持ち運びが簡単でMeoBank周辺でしか情報やコンテンツにアクセスできないという特徴からエリア限定サービスに使うなどさまざまな使い方が考えられる。
ブースでは、MeoBankのエリア限定サービスとしての使用例として、スマートデバイスをMeoBankに無線接続すると、手塚治虫マンガの電子図書館「手塚治虫マガジン倶楽部」内のマンガを自由に閲覧できる(通常は会員登録が必要)というデモを行っていた。専用アプリをダウンロードする必要がなく手軽に使え、エリア限定サービスとして集客に効果があるとしている。
加賀ハイテックのこれらの展示は、メディアサーバが小さくなったことで、新たな利用法やビジネスが生まれる可能性を示している。この商品を見て興味を持った方は、加賀ハイテックのブースに立ち寄り、メディアサーバの新たな使い方を考えてみてはいかがだろうか。
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