PCを、「安心、簡単、快適」に使うために必要なこと:NECが仙台コールセンター設立、地元雇用の促進も期待
NECが個人PCの電話サポート無償化に向け、サポート体制をより強化。11月1日に仙台拠点のサポート窓口「121コンタクトセンター仙台」を開設した。
仙台市にPCサポート窓口「121コンタクトセンター仙台」開設
NECパーソナルコンピュータは11月1日、宮城県仙台市に個人向けPCサポート窓口「121コンタクトセンター仙台」を開設。サポート業務を担うキューアンドエー(東京・渋谷区)仙台エリアのオフィスで開所式を行った。
121コンタクトセンター仙台は、2012年1月の同社製PC利用者向け電話サポート無償化にともなうサポート体制のさらなる強化、および震災復興に関連する雇用促進を目的に国内各地にある同社サポート窓口の1つとして展開。東京以北で初めて設立する重要拠点の1つとして、設立当初74人、今後200人体制での体制強化を行う予定とする。
開所式には、NECパーソナルコンピュータの鳥谷部秀喜カスタマーサービス本部長、キューアンドエーの小山琢取締役のほか、宮城県 震災復興・企画部情報産業振興室の大山明美室長、仙台市 経済局産業政策の福田洋之部長らも参列し、世界シェア第2位(NEC レノボ・ジャパングループ)、国内シェアトップ(NECパーソナルコンピュータ)のPCメーカーとしての信頼を担うサポート窓口の重要性、そして地元での仕事を求めつつ、それが少なかった現状を打開する雇用創出を期待する点などを説いた。
「売上は事業前進の証、シェアは信頼の証。それを支えるのがわれわれサポート/コールセンター。仙台コールセンターが日本一のサポート窓口と言われるよう努力したい。仙台を選んだ理由は、(以前より訪問サポートなども担っていた)キューアンドエーさんおよび地元スタッフのサポートスキルが非常に高いため」(NECパーソナルコンピュータの鳥谷部カスタマーサービス本部長)
「2011年3月11日の震災後、地元での仕事を求めるが仕事が少ないミスマッチが存在していた。特にコールセンター業務はかなり幅広い層を対象に地元での雇用を生み、即効性があると期待している」(宮城県の大山情報産業振興室長)
「仙台市はコールセンターの立地誘致を推進している。今回のNECサポート窓口の設置は、仙台の良質な人材面を高く評価してもらったと思う」(仙台市の福田産業政策部長)
「NEC製PCは“安心”、“簡単”、“快適”。われわれ(当初の)74人は、安心のA、簡単のK、快適のKをとり“AKK74”(笑)として、自信と誇りを持って仙台から安心と感動を全国のお客様へ発信したい」(キューアンドエーの小山取締役)
サポートコールは1日数千に及ぶという。また、2011年1月の電話サポート無償化によりコール数は約140%の増加を見込んでいる。121コンタクトセンター仙台をはじめ、全国各所のNECサポート窓口がこれを担う。
「PCは買ったら終わりではない。その後どう活用してもらうか──を提供できなければならない」。PCがコモディティ(日用品)化し、PCリテラシーの高い層以外の一般ユーザーにも浸透しつつあるといえる2011年現在、安価・高速・多機能といったカタログスペックだけでなはい「手厚いサポート」「安心感」もPCの重要な価値と考えたい。
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