ソニー初のUltrabook「VAIO T11/T13」を欧州で発表:SSD+HDD構成も
ソニーは11.6型/13.3型のUltrabook「VAIO T」シリーズを発表した。バッテリー駆動時間はSSD搭載モデルで約9時間。
ソニーの欧州法人であるソニー・ヨーロッパは5月2日、同社初のUltrabook「VAIO T」シリーズを発表した。液晶ディスプレイのサイズ違いで、11.6型ワイドの「T11」と13.3型ワイドの「T13」をラインアップしている。
アルミとマグネシウムで構成された外装のデザインを見ると、2012 International CESに展示されていたものと同じと思われる。日本での展開は不明だ。
ソニー・ヨーロッパが公開した仕様によると、13型ワイドモデル(VAIO SVT1311M1E)は、CPUにCore i3-2367M(1.4GHz)を採用し、4Gバイトメモリと320GバイトHDDを搭載する。ディスプレイ解像度は1366×768ドット、グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000だ。なお、ストレージには、SSDやISRT(Intel Smart Response Technology)に対応したハイブリッド構成(SSD+HDD)を選択することもできる。
インタフェースは、左側面にUSB 3.0とUSB 2.0を1基ずつ搭載。USB 3.0は電源オフ時でもスマートフォンなどを充電できるUSBチャージ機能付き。右側面は手前からヘッドフォン、SDメモリーカード/MMC/メモリースティックデュオ対応スロット、HDMI出力、アナログRGB出力、有線LANが並ぶ。このほか、xLOUD/Clear Phase対応ステレオスピーカー、液晶上部に131万画素のHD Webカメラ(Exmor for PC)も内蔵する。
OSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)。付属ソフトとして、Adobe Acrobat X Standardをプリインストールする。本体サイズは、323(幅)×226(奥行き)×17.8(高さ)ミリ、重量は1.6キロ。バッテリー時間はSSD搭載モデルで最大9時間となっている。なお、ソニー・ヨーロッパのアナウンスによると、発売日は5月中になるようだ。
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