第1回 内蔵型スタンド“Kickstand”はアリか?――「Surface RT」:「Surface RT」の“ここ”が気になる(2/2 ページ)
「Surface RT」の国内発売に合わせて、日本向けモデルの特徴や気になるポイントを追っていく。第1回はボディ、特に背面に内蔵したスタンド「Kickstand」をチェックする。
22度傾いたディスプレイは使いやすいか?
スタンドを立てるとディスプレイのチルト角度は約22度になる。角度の調節ができないぶん、この角度は重要だ。Surface RT発売時のイベントでは、米Microsoft ジェネラルマネージャーのブライアン・ホール氏が「映画を見るにもTwitterをするにもぴったりの傾き」と言及しており、角度については特に検討を重ねたことがうかがえる。
実際に仕事用のデスク(高さ70センチ)にSurface RTを置いて使ってみたが、なるほど22度という角度はちょうどよく感じる。映画などのコンテンツを視聴する場合は「もう少し深く倒せるといいかな」とも思ったが、タッチ操作は行いやすい。特にひじをついて操作するときには、この角度は絶妙だ。また、ボディの前面と背面に搭載されたWebカメラは、スタンドを立てたときに最適な22度の角度になるよう調整されている。
スタンドを立てた状態で置く場合、画面を見る角度が重要だ。特に眼の位置が高いと、角度がきつすぎて画面が見づらくなる。端末と眼との位置関係を変えて試してみたところ、「自分の眼と画面との距離が、自分の眼と画面との高低差の2倍以上でないと見づらくなる」という結論に至った。
というわけで、見やすくなる距離を確保するためにも、端末を置くときはある程度広めのスペースが必要になる。自分と画面との距離が50センチ以上あると楽だ。キーボードカバーを装着して使うときには、自然とそれくらいの距離になるだろう。
重さや厚さという面では多少不利になるかもしれないが、ボディ自体にスタンド機構を備えるのは、大きな価値がある。手軽に立てて使えるし、外付けスタンド兼カバーなどの重さが加わることもない。他のタブレットではカバーやケース、またはアクセサリを別途購入する例が多いが、結果的に厚く重くなってしまうことがよくある。
もちろんスタンドを内蔵しても重量のバランスが取れているので、縦位置でも端末は持ちやすい。縦位置は横幅が狭くなるので、横位置にして片手で持つよりも多少軽く感じられる。
次回はSurface RT最大の特徴ともいえるキーボードカバーを見ていく。
連載:「Surface RT」の“ここ”が気になる
- 第1回 内蔵型スタンド“Kickstand”はアリか?
- 第2回 キーボード付きカバーなしでも使えるか?
- 第3回 「Touch Cover」と「Type Cover」どっちがいい?
- 第4回 仕事用マシンとして使えるか?
- 第5回 Office 2013 RTの使い勝手はどう?
- 第6回 Windows RTで使えるアプリはいくつある?
- 第7回 バッテリーはどれくらい持つ?
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