Evernote、次世代の連携アプリ開発者向けプログラムを開始──ドコモ、ホンダが協賛:フィル・リービンCEOが来日「アイデアを生み出す、簡単なコツを教えよう」
Evernoteが同プラットフォームを用いた次世代アプリケーション/連携アプリケーションの開発者向けコンテストの実施、およびメンターシッププログラムを発表。「まったく新しいアイデアを待っている」とリービンCEOも参加を呼びかけた。
米Evernoteは4月17日、Evernote連携製品の開発者・パートナー向けイベント「Evernote Devcup 2013 キックオフ」を実施、合わせて、その成果を“自立した製品として育て上げる──”を目的にしたメンターシッププログラム「Evernote Accelerator」を発表。来日したEvernoteのフィル・リービンCEOがその狙いを説明した。
「Evernoteは現在約5000万のユーザー、そのうち日本は約500万──アクティブユーザーで換算すると全世界で約20%も占めるほど“Evernoteをもっともアクティブに活用している国の1つ”。売上げもアメリカを含む他国より1人あたり2倍も高い。つまり日本で通用するなら、世界でも通用すると言い換えてもよいと思う。Evernote連携アプリコンテスト Evernote DevcupとEvernote Acceleratorを通じて、世界をもっとかしこくするアイデア、そして全世界で利用される成果が生まれることを強く望んでいる」(リービンCEO)
Evernote Devcupは、Evernoteと連携するサードパーティアプリの開発を競い合う、今回で3回目となる全世界的コンテスト。Evernoteが提供するプラットフォーム「The Evernote API」を活用した連携アプリを募り、計12の特定のライフスタイルに焦点を当てたカテゴリより選定。優秀なアプリを賞し、開発者の起業およびビジネスモデルの確立を厚くサポートする目的で展開する。
Devcupでの最優秀チームを選抜し、Evernoteの費用負担で1カ月間の集中メンターシップが受けられるさらなるサポートプログラムが「Evernote Accelerator」。アメリカ・シリコンバレーにあるEvernote本社へ招待し、4週間同社のエンジニア、デザイナーのスペシャリストとともに、最高クラスの現場で自身のプロジェクトを形にするための環境を無償で得られる権利を付与する。
DevcupおよびEvernote Acceleratorは、NTTドコモ子会社「ドコモ・イノベーションベンチャーズ(DIV)」と本田技研工業(Honda R&D Americas)「Honda Silicon Valley Lab(HSVL)」も協賛し、両者それぞれの領域(DIVはモバイル領域、HSVLはクルマ領域)に沿った機能開発も奨励する。
Devcup応募締切は2013年6月28日(4月10日募集開始)。「世界を・生活をよりかしこく楽しめるようになるものを望む」(リービン氏)とする期待とともに、
- デザイン
- Evernoteプラットフォームを効率的に利用しているか
- 利便性
- コンセプトのおもしろさ
を主な審査基準に据える。
「Devcupに限らないが、アイデアを思いつくためにどうすればいいか、簡単なコツを教えよう。『生活において、自分が、あるいは家族やごく近くの人が何をしているか』に注目してほしい。『あたり前のことを少し便利にする』──これを考えることがはじめの一歩になる。1人1人の生活を、よりかしこく、よりよいものにしていける新しいアイデアを待っている。アクティブユーザーの多い日本の開発者・チームには、ぜひ勝ち抜いてもらいたい」(リービンCEO)
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