第2回 スタジオ撮影で使って分かった、dynabook KIRA V832のメリットとデメリット:カメラマンが使う「dynabook KIRA V832」(2/2 ページ)
PC USERのカメラマンとして活躍中の矢野渉氏による「dynabook KIRA V832」の長期連載。今回はV832をスタジオ撮影に本格導入し、長所と短所をそれぞれ挙げてもらった。
V832がスタジオ撮影に向く3つのポイント
ここからはdynabook KIRA V832を使ってみて、よいと思ったところを挙げていこう。まずはなんといっても約1.35キロという本体の重量だ。普段、僕はPC USERでのスタジオ撮影に約3.2キロのVAIO Fを背負って持ち運んでおり、重さに苦しむこともあったが、V832ならば天国だ。普通に持ち歩ける。
バッテリーの持ちも悪くない。カタログ値では約9.5時間、僕の実感では7時間ぐらいだ。仕事では5〜6時間ぐらいのスタジオ撮影が多いので、ACアダプタを付けずにバッテリーだけで乗りきれる。スタジオ内はケーブルがごちゃごちゃしているので、足に引っ掛けてしまう、といった事故を防ぐためにもケーブルはできるだけ少ないほうがいいのだ。
また、細かいことだがACアダプタがとても小さいことも見逃せない。もちろんバッテリーは長く持つが、ACアダプタなしでは不安なので必ず携帯するようにしている。バッグに入れることを考えれば、ACアダプタは小さければ小さいほどありがたい。ケーブルを入れても208グラム(実測値)と軽いため、本体+ACアダプタの重量で考えても、V832はかなり優秀だと思う。
よいことや気になることをいろいろ書いてきたが、dynabook KIRA V832を仕事で使ってみて、今のところまったく支障がない。むしろ今まで撮影用に「VAIO F」、原稿執筆用にNetbookの「VAIO W」と2台のノートPCを使い分けていたのが、V832だけで済むようになりとても快適だ。
僕はカメラでもそうだが、道具にほれ込むとその欠点も含めてこちらから慣れようとするタイプなのだ。多少の使いにくさなど3日もあれば慣れる。それよりもその道具を使いたいという欲求が勝るのだ。
どうやら僕はdynabook KIRA V832を気に入ったようだ。まず一見アルミと思わせて実はマグネシウム合金、というボディが素晴らしい。僕はもともとマグネシウムを金属とは認めていなかった。プラスチッキーで嫌いだったのだ。ところが、この天板とパームレストに施された繊細なヘアライン加工のきれいなことといったら! これは間違いなく金属である。実機を見れば、僕と同じ感想を持つ人は多いのではないか。本当に美しいPCだと思う。
次回は、スタジオ撮影とは違ったV832の使い方を試す予定だ。
(第3回へ続く)
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
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