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Lenovo決算、2ケタの増益増収──スマートデバイス売上105%増、タブレット分野に勢い

中Lenovoグループが2013-14年度第1四半期を発表。業界ではPC分野が前年比減となる中、2桁増となる増益増収を実現。特にスマートデバイス分野の成長が著しく、PCとスマートデバイス分野を含めた「PC+」カテゴリのさらなる拡充を図る。

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 中Lenovoグループは8月15日(現地時間)、2013-14年度第1四半期(4月〜6月)の決算を発表。四半期売上高は88億米ドル(日本円換算 約8587億400万円、2013年8月16日現在)で、前年比で10%増。税引き前利益は前年比16%増の2億1500万米ドル、純利益は前年比23%増の1億7400万米ドルとなった。

 Lenovoグループは2013年第2四半期の調査でPC世界シェアトップに付いた。シェアは16.7%に達し、前年比1.7ポイント増加。業界全体の成長が前年比11%減となる中で1260万台の出荷を達成し、17期連続で成長したとする。

 地域別では、中国エリアが前年比5.6%増で37億米ドルの売上高(総売上の42%)。欧州・中近東・アフリカエリアは前年比18%増で19億米ドル(総売上の21%)、米州(・中南米)市場では前年比29%増の19億米ドルの売上高(総売上の22%)。特に米国での企業向けPC事業の成長が堅調で、北米で初の2桁シェアとなる10.1%に達した。

 日本市場を含むアジア太平洋エリアは13億米ドルの売上高(総売上の15%)。出荷台数は前年比8.1%減だが、インドなど非営利教育事業の取り組みで戦略的バランスをとったための影響とし、世界で5番目の大市場となる日本市場(NECとの合弁会社 NEC レノボ・ジャパン・グループで展開)ではシェア11.1%でトップを維持。2013年6月28日より、NEC レノボ・ジャパン・グループ会長だったロードリック・ラピン氏が持ち株会社傘下であるNECパーソナルコンピュータの代表取締役執行役員社長、およびレノボ・ジャパンの代表取締役社長に就任し、トップダウンで日本市場戦略に関してさらなる経営スピードアップを図る目的の人事が発表された。

 製品別ではノートPC型が大きく寄与し、総売上高の52%を占めた。業界全体のノートPC出荷台数は前年比12.9%減と減少傾向にあるのに対し、連結売上高で前年比4.7%増の45億米ドル、市場シェアも1.9ポイント増とする17.3%に到した。ただ、大きな成長が望みにくい成熟しつつあるPC分野に対し、それと連係して「プラス1台」として導入されることを想定したスマートデバイス(スマートフォン、タブレット 前年比105%増)の分野が特に成長。PC分野とスマートデバイス分野を統合した「PC+」分野を今後推進していく考え。


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