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システム担当者不在でもファイルサーバは導入できるか――TurboNASを選ぶこれだけの理由シン・ゼロから始めるQNAP 番外編(3/3 ページ)

比較的少人数の間でファイルの共有を行う場合、最も手軽なのはどれか1台のWindowsマシンからファイル共有をすることだ。だが、一般PCとクライアントOSの組み合わせをサーバ用途で使うのは「運用」という面で無理がある。よろしい、ならばTurboNASだ。

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導入にあたっての計画

 ビジネス用途でTurboNASを導入する場合、意識する必要があるのはイニシャルコストだけではない。バックアップはどうするのか、障害が発生したときにはどう対応できるのか、将来容量が足りなくなったときにはどう対処するのか、といった計画も必要だ。もちろん、その中には将来的に費用が発生するものもある。

 TurboNASの導入に当たっては次のようなことをあらかじめ考えておこう。

1、導入時の利用可能容量、容量見直し計画

 現在の使用状況から当面必要となる容量を算出しておく。導入後は定期的に利用容量をチェックし、いつごろ容量が足りなくなるのか、そのためにはどれくらい前から容量増加の準備をすべきかを考えておこう。

2、RAID構成

 RAID 1ならば利用可能容量は全容量の50%、RAID 5は全容量−1台分、RAID 6は全容量−2台分だ。期待する容量の規模とRAID構成から、必要なHDDの容量、台数、TurboNASに必要なベイ数が算出できる。

3、バックアップ方法

 バックアップの方法は外付けHDD、レプリケーション、オンラインストレージのいずれかを選択することになる。外付けHDDは安価で高速だが、外付けHDD自体の耐障害性はそれほど高くない(RAIDに対応した外付けHDDもある)。オンラインストレージは基本的に従量制なので、利用容量が大きいとその分、月々のランニングコストもかかってしまう。

 一方、TurboNASをもう1台用意し、2台間で同期をとるレプリケーションはTurboNAS自体の故障時にもサービスが継続できるため、おススメしたい構成だ。だが当然、費用は2倍かかる。

 そこで、バックアップ側は割り切って廉価なモデルにしてしまうのも手だ。このほかにも、まずは余っているHDDを外付けにしてバックアップしつつ、次期予算で1つ上のモデルを購入し、そちらをメインにして今までのモデルをバックアップに回す、といった計画も考えられる。


 ビジネス用途でNASを導入する場合、障害対策は切っても切り離せない重要事項だ。どのような障害を想定し、どこまでやるかはデータの重要性とともに、コストと手間も勘案して検討する必要がある。

 そうしたとき、TurboNASにいくつもの選択肢が用意されている点は非常に心強い。データを集約することで便利に「使える」だけでなく、障害対策も一元で行うことができることもメリットとして考えてほしい。

「QNAP製品セミナー&イベント for 名古屋」を8月30日、8月31日に開催

 九十九電機名古屋一号店のある第一アメ横ビル4階の会議室で「QNAP製品セミナー&イベント for 名古屋」が行われる。会場内は自由に入退出が可能で予約は不要だ。NASの購入を検討している人は要チェック。

  • 8月30日午後4時半〜:法人向けにQsyncを使ったデータ同期や、VPN接続でのQNAP活用、モバイル端末との接続、監視カメラとしてのQNAPの利用法などを解説するほか、企業での導入事例を紹介。
  • 8月31日午前11時〜、午後3時〜:ホームユース向けに新ファームウェア(QTS 4.0)のアップデート内容やStation系アプリの強化点、HD stationの簡単な使い方などを解説。NASやHDDなどの豪華景品が当たるじゃんけん大会も実施。

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